スパルタ
「スパルタ式」という言葉はみなさんご存知かと思います。
厳しい教育方法の代名詞として使われていますが、
起源はスパルタという地名なんです。ギリシャにあります。
スパルタは紀元前404年、
ペロポネソス戦役で当時のギリシャの覇者であるアテネを攻略し、
ギリシャの覇者にとってかわります。
2400年後(!)の現代にも伝わっているように、
スパルタの人々はあらゆるものを犠牲にして、軍事国家を作るために
全勢力を傾けます。
子供のころから親元を強制的に離され、戦士として鍛えられる。
私有財産は一切認められず、文学も芸術も歓迎されない国。
そんな国ですから強くなって当たり前、見事覇権を握ります。
ところが、そんなスパルタの栄華はたったの30年ほどで潰えてしまいます。
なぜそんな強い国が敗れたのか。
スパルタは敗者をも惹きつける魅力に欠けていたということです。
スパルタは確かに強かったのですが、
スパルタのライフスタイルに憧れ、それを真似しようとする国家はどこにもなかったのです。
当然、敗戦国がスパルタ式に馴染めるわけがなく、反発を招いたのです。
それと対照的だったのが古代ローマ。
ローマは打ち負かした敵国に対しても、自国とまったく同等の権利を与えます。
これはすごく画期的です。
市民権や、元老院への立候補の権利、ローマ市民との結婚の権利まで。
それが、ローマの後々の千年にもわたる発展へと繋がっていくのです。
戦後、アメリカが日本やドイツにアメリカ市民の市民権を与えようと一瞬でも考えたでしょうか?
決して口先だけでの友好ではない、融和政策を実行したローマ連合。
だからこそ、古代ローマはその後も発展していきます。
本当に紀元前とは思えない古代ローマの政治、ローマ人の考え方。
感嘆に値します。
人間は何千年も経っても、なんら変わらない、
変われない生き物であるということを悟ると同時に、
古代ローマの歴史は現代の政治はもとよりビジネスにも参考になることばかり。
私の最も好きな時代の歴史です。
古代ローマ、非常に奥が深いです。