[nicesato] Column No.3:月並みですが、2001年を振り返ってみました
早いもので今年も残りわずかとなりましたがみなさんいかがお過ごしですか?というわけで今回は月並みですが個人的に今年を振り返ってみたいと思います。とは言っても忘れていることの方が多いと思うので思いつくままに書いていくことになると思いますが。そんなわけで乱文覚悟の上お付き合いください。
まずは今年聴いた音楽の話から。この時期になると音楽雑誌などでは決まって「今年のベストアルバム」的な特集が組まれるわけで、僕も最初はそんな感じで書いてみようかと思ったんだけど、実際のところ今年何を買ったかなんて憶えていないものの方が多い。ここ数ヶ月間に買ったものならまだしも、今年の前半に買ったものなんてよく思い出せないし、それが本当に今年買ったものなのか、昨年買ったものなのか記憶が曖昧だったりして。しかし「今年のベストアルバム」なんてくくっちゃうといい加減に選ぶわけにもいかなくなるので、その企画はやめました。それでもうちょっとユルい感じで「今年買った(であろう)記憶に残っているアルバム」と言うことで進めます。歯切れ悪いけど。
ここ数年そうなんだけど、新譜を買うことよりも中古盤や再発CDなどの旧譜を買うことの方が圧倒的に多い。新しい音楽に興味が無いわけではないのだけど、後になってみると記憶に残っている新譜はかなり少ない。新譜でよく聴いたのは、邦楽ではキリンジと小坂忠さんぐらい。どちらもいいアルバムだったが、特に小坂忠さんの「People」(注1)はボーカリストとしてはもちろん、一人の人間としての円熟味を感じさせる素晴らしいアルバムだった。洋楽の新譜で記憶に残っているのはDUFT PUNKの「DISCOVERY」に入っている「DIGITAL LOVE」という曲。モロBUGGLESって感じのベタな曲だけど、妙に新鮮でよく聴いていた。
次に旧譜関係。今年の個人的な流れで大きかったのはAORを聴き始めたこと。ここ数年ずっと50年代や60年代の古い音楽を掘り起こして聴いてきたけど、それが70年代に移り、最近になってようやく70年代後半という自分がリアルタイムで聴いていた時代に突入した。AORが流行った70年代後半から80年代初頭は、僕自身テクノポップやニューウェーブに傾倒していたこともあって、AOR自体はあまり意識して聴いていなかった。そこで掘り起こし始めたのがその辺のアルバムで、そのきっかけとなったのはALESSIの「愛しのローリー」(注2)という曲。別にAORの代表曲というわけでもないし、この曲をAORとしてとらえて良いものかどうかも疑問だけど、この曲に完全にやられてしまったおかげで自分のなかで勝手にAOR熱が高まった。AORは中古盤屋で安く手に入れられるのもいい。来年はもっと掘り起こしてみよう。
他には冨田勲さんの再認識。冨田勲さんと言えば僕の中では冨田恵一、ヤン富田と並ぶ「世界三大トミタ」の一人だが、ムーグものを経過した今の耳で聴くと、改めてその偉大さを感じる。宅録電子音楽の金字塔。スゴすぎます。あとは再発CDということになるんだけど、今年は特に再発CDの当たりが多かった。というか、何年も再発を待っていたものがまとめてリリースされたような感じ。中でもHONEYSの「The Honeys Collection」(注3)やPAPER DOLLSの「PAPER DOLLS HOUSE」(注4)なんて、再発のニュースを聞いただけで失禁しそうになった。他にはスタックリッジの再発とか。その辺に限らず、興味のある再発モノは出た時点で買わないとダメ。すぐ廃盤になるから。あとはELOのボックスなんてのもあったな。「箱モノ」はちょっと高いからいつも悩むけど、結果的には満足出来るものが多い。というわけで旧譜に偏ってしまった感もあるけど、来年はもっといい新譜を聴きたいです。特にエレクトロニカ系のものに期待。
次に自分の活動について。前回のコラムで書いたように今年の前半は仕事ばっかりだった(H崎さんのリミックスとか)。仕事以外ではTHE TEETHという二人組のアルバムを手伝っている。これについては今後書く機会があると思うので詳しくはその時に。夏ぐらいからマイクロスターの活動が再び始まるんだけど(前コラム参照)結果3年ぶりのマキシシングルが発売されるという、この予想外の活動が個人的には一番の収穫といったところ。とにかく、それがきっかけでいろいろとやる気が出たことは確か。それがなければこうしてサイトを立ち上げて文章を書くこともなかったことだし。反省点としては昨年から作り始めているナイスリーナイスのミニアルバムの進みが悪いこと。仕事が一段落するたびに、気持ちも新たに作り始めようと思うのだけど、締め切りがないせいかいつも3歩進んで2歩下がるといった具合。本当はマイクロスターよりもナイスリーの方が早くリリースされるはずだったのに(山口さんゴメン)。来年こそがんばります。いや、がんばらねば。
仕事といえば、仕事道具である機材類は今年あまり買わなかったな。雑誌では機材レビューもやっているくせに。それどころか、あまり使ってない機材をどんどん処分した。結果今残っているのはパソコンとサンプラーとアナログシンセ数台といったところ。ハッキリ言ってこれで充分。ただ、面白い機材を買うと創作意欲がわくのも事実なので、来年はそんな機材がでてくることに期待。
とまあ、こんな感じの一年間でした。僕個人としてはマイクロスターの活動とともに来年に向けていろいろやる気が出てきたのが何より良かったかな。あと、私事でナンですが結婚もしたし。そう考えると、なかなか良い年だったかも。まわりを見渡せば日本だけじゃなく世界的に、想像もしなかったような暗いニュースばっかりでイヤになるけどね。音楽で世界を変えられるなんて思ってないけど、僕の作った音楽を聴いてくれた人が、それによってちょっとでも気分が良くなったりしたらそれでもう充分。こっちも気分良くなるし。そんな音楽を目標に来年もコツコツとがんばります。そんなわけで来年もヨロシク、そして良いお年を。Good Vibration!!!
佐藤清喜
(注1)People/小坂忠
僕みたいな小僧にはとうてい真似できない大人のアルバム。厚生年金でのライブもよかった。まさか「しらけちまうぜ」まで聴けるとは!生きてて良かった。

(注2)愛しのローリー/ALESSI
久々に「やられた」と思ってしまった曲。ジャケはダサいが、AORは「ジャケがダサいほど内容が良い」という傾向があるので逆ジャケ買い(?)がオススメ。

(注3)The Honeys Collection/HONEYS
待ってました。コンピに入っていた「He's a doll」を聴いて以来ずっと探していたけどなかなか見つけられなかった一枚。待ってて良かった。

(注4)PAPER DOLLS HOUSE/PAPER DOLLS
これも待ってました。僕の好きなトニー・マコウレイもの。今まではコンピでちょこちょこ聴くしかなかったけど、これでようやくスッキリ。マコウレイ好きなら同発のピケティウィッチも必聴。

まずは今年聴いた音楽の話から。この時期になると音楽雑誌などでは決まって「今年のベストアルバム」的な特集が組まれるわけで、僕も最初はそんな感じで書いてみようかと思ったんだけど、実際のところ今年何を買ったかなんて憶えていないものの方が多い。ここ数ヶ月間に買ったものならまだしも、今年の前半に買ったものなんてよく思い出せないし、それが本当に今年買ったものなのか、昨年買ったものなのか記憶が曖昧だったりして。しかし「今年のベストアルバム」なんてくくっちゃうといい加減に選ぶわけにもいかなくなるので、その企画はやめました。それでもうちょっとユルい感じで「今年買った(であろう)記憶に残っているアルバム」と言うことで進めます。歯切れ悪いけど。
ここ数年そうなんだけど、新譜を買うことよりも中古盤や再発CDなどの旧譜を買うことの方が圧倒的に多い。新しい音楽に興味が無いわけではないのだけど、後になってみると記憶に残っている新譜はかなり少ない。新譜でよく聴いたのは、邦楽ではキリンジと小坂忠さんぐらい。どちらもいいアルバムだったが、特に小坂忠さんの「People」(注1)はボーカリストとしてはもちろん、一人の人間としての円熟味を感じさせる素晴らしいアルバムだった。洋楽の新譜で記憶に残っているのはDUFT PUNKの「DISCOVERY」に入っている「DIGITAL LOVE」という曲。モロBUGGLESって感じのベタな曲だけど、妙に新鮮でよく聴いていた。
次に旧譜関係。今年の個人的な流れで大きかったのはAORを聴き始めたこと。ここ数年ずっと50年代や60年代の古い音楽を掘り起こして聴いてきたけど、それが70年代に移り、最近になってようやく70年代後半という自分がリアルタイムで聴いていた時代に突入した。AORが流行った70年代後半から80年代初頭は、僕自身テクノポップやニューウェーブに傾倒していたこともあって、AOR自体はあまり意識して聴いていなかった。そこで掘り起こし始めたのがその辺のアルバムで、そのきっかけとなったのはALESSIの「愛しのローリー」(注2)という曲。別にAORの代表曲というわけでもないし、この曲をAORとしてとらえて良いものかどうかも疑問だけど、この曲に完全にやられてしまったおかげで自分のなかで勝手にAOR熱が高まった。AORは中古盤屋で安く手に入れられるのもいい。来年はもっと掘り起こしてみよう。
他には冨田勲さんの再認識。冨田勲さんと言えば僕の中では冨田恵一、ヤン富田と並ぶ「世界三大トミタ」の一人だが、ムーグものを経過した今の耳で聴くと、改めてその偉大さを感じる。宅録電子音楽の金字塔。スゴすぎます。あとは再発CDということになるんだけど、今年は特に再発CDの当たりが多かった。というか、何年も再発を待っていたものがまとめてリリースされたような感じ。中でもHONEYSの「The Honeys Collection」(注3)やPAPER DOLLSの「PAPER DOLLS HOUSE」(注4)なんて、再発のニュースを聞いただけで失禁しそうになった。他にはスタックリッジの再発とか。その辺に限らず、興味のある再発モノは出た時点で買わないとダメ。すぐ廃盤になるから。あとはELOのボックスなんてのもあったな。「箱モノ」はちょっと高いからいつも悩むけど、結果的には満足出来るものが多い。というわけで旧譜に偏ってしまった感もあるけど、来年はもっといい新譜を聴きたいです。特にエレクトロニカ系のものに期待。
次に自分の活動について。前回のコラムで書いたように今年の前半は仕事ばっかりだった(H崎さんのリミックスとか)。仕事以外ではTHE TEETHという二人組のアルバムを手伝っている。これについては今後書く機会があると思うので詳しくはその時に。夏ぐらいからマイクロスターの活動が再び始まるんだけど(前コラム参照)結果3年ぶりのマキシシングルが発売されるという、この予想外の活動が個人的には一番の収穫といったところ。とにかく、それがきっかけでいろいろとやる気が出たことは確か。それがなければこうしてサイトを立ち上げて文章を書くこともなかったことだし。反省点としては昨年から作り始めているナイスリーナイスのミニアルバムの進みが悪いこと。仕事が一段落するたびに、気持ちも新たに作り始めようと思うのだけど、締め切りがないせいかいつも3歩進んで2歩下がるといった具合。本当はマイクロスターよりもナイスリーの方が早くリリースされるはずだったのに(山口さんゴメン)。来年こそがんばります。いや、がんばらねば。
仕事といえば、仕事道具である機材類は今年あまり買わなかったな。雑誌では機材レビューもやっているくせに。それどころか、あまり使ってない機材をどんどん処分した。結果今残っているのはパソコンとサンプラーとアナログシンセ数台といったところ。ハッキリ言ってこれで充分。ただ、面白い機材を買うと創作意欲がわくのも事実なので、来年はそんな機材がでてくることに期待。
とまあ、こんな感じの一年間でした。僕個人としてはマイクロスターの活動とともに来年に向けていろいろやる気が出てきたのが何より良かったかな。あと、私事でナンですが結婚もしたし。そう考えると、なかなか良い年だったかも。まわりを見渡せば日本だけじゃなく世界的に、想像もしなかったような暗いニュースばっかりでイヤになるけどね。音楽で世界を変えられるなんて思ってないけど、僕の作った音楽を聴いてくれた人が、それによってちょっとでも気分が良くなったりしたらそれでもう充分。こっちも気分良くなるし。そんな音楽を目標に来年もコツコツとがんばります。そんなわけで来年もヨロシク、そして良いお年を。Good Vibration!!!
佐藤清喜
(注1)People/小坂忠
僕みたいな小僧にはとうてい真似できない大人のアルバム。厚生年金でのライブもよかった。まさか「しらけちまうぜ」まで聴けるとは!生きてて良かった。

(注2)愛しのローリー/ALESSI
久々に「やられた」と思ってしまった曲。ジャケはダサいが、AORは「ジャケがダサいほど内容が良い」という傾向があるので逆ジャケ買い(?)がオススメ。

(注3)The Honeys Collection/HONEYS
待ってました。コンピに入っていた「He's a doll」を聴いて以来ずっと探していたけどなかなか見つけられなかった一枚。待ってて良かった。

(注4)PAPER DOLLS HOUSE/PAPER DOLLS
これも待ってました。僕の好きなトニー・マコウレイもの。今まではコンピでちょこちょこ聴くしかなかったけど、これでようやくスッキリ。マコウレイ好きなら同発のピケティウィッチも必聴。
