挨拶

 

こんにちは、ざわです!

先日のスポーツカード北陸会の際に私の八村塁選手のカードを整理していたらあら、びっくり!!!

 

PSAケースの中にたくさんの湿気が?!?!

 

 

 

 

驚いてXでポストをしてみましたが、自分なりに調べたことについてまとめてみようと思います!

 

  その前に! 告知!

 

2025/11/23(日・祝前日)に東京/水道橋にて

『Trade Night in Tokyo 2025 冬 』を開催いたします!

 

日本最大の

(個人)スポーツカードコレクターの

スポーツカードコレクターによる

スポーツカードコレクターのための

トレード会/オフ会      

となっております!

 

現在約20名の方から参加確定のご連絡をいただいております。(大体例年このペースです。開催一か月前くらいから多くの方から参加の連絡をいただくのが恒例です。笑)

 

参加者の方のトレードリストなどもDiscordに上がり始めておりますので参加者の皆様はご確認を!

 

皆様の参加をお待ちしております!!!

 

●Trade Nightの詳細はこちらの記事をご参照ください!

 

 

 

  PSAケース内の湿気に見えるものはニュートンリング現象?!

 PSA(Professional Sports Authenticator)でグレーディングされたカードのスラブ(プラスチックケース)でよく見られる「ニュートンリング」という現象について自分なりに調べてみたことをまとめてみました。

 

あくまでも物理素人のざわがネットサーフィンをして見つけてきた情報をまとめただけになりますので、間違っている点があるかもしれません。有識者の方、おられましたらご指導の程お願い致します🙇

 

ざっと調べた感じですと、

この現象は、カードの美しさを損なうように見えて、実は光学的な錯覚とのことです。

 

原理から実際の例、対策、そしてPSAの最新スラブでの状況までざっくりとまとめてみました。

 

カード収集の参考にどうぞ!

 

 ニュートンリングとは? 

 

ニュートンリングは、17世紀の物理学者アイザック・ニュートンが発見した光学現象で、光の干渉によって生じる虹色のリング状のパターンです。

 

 

 

 光の干渉が原因?!

 

PSAスラブ内のカード表面と、内側のプラスチックスリーブ(またはケースの平らな面)が接触したり、非常に近くに配置されたときに、光がこれらの表面で反射・干渉します。

 

具体的には、光が平らなホルダー面を通り、わずかに凹んだスリーブに当たることで、波長ごとの干渉が起こり、虹色や油膜のような模様が見えるようになります。これは本物の損傷ではなく、純粋な「光学的な錯覚」です。

 

 なぜPSAスラブで起こりやすい?

 

PSAの旧型スラブでは、カードを保護するための内側スリーブが柔らかく、カードの厚みや圧力によって凹みやすい構造でした。特に、表面が光沢のあるカード(例: PrizmやChromeなどのカード)で顕著に現れます。

 

異なる種類のプラスチック同士の接触が干渉を助長する点もポイントのようです。

 

PSA社によると、PSA ホルダー内にニュートンリングが存在するのは、トレーディング カードやステッカーが特に薄い場合や、PSA ホルダーの内部レール内のスペースを適切に埋めるほどの大きさがない場合に、ホルダーに挿入される透明で薄いスリーブが導入されたためであることが明らかになりました。

 

カードやステッカーが標準よりも小さかったり薄かったりする場合、追加のスリーブに入れてPSAホルダー内に密封することがあります」とPSA社のローゼンバーグ氏は述べています。

 

「これは、ホルダー内でのアイテムの動きを最小限に抑えるためです。ニュートンリングは、光がホルダーの平らな面を通過し、わずかに凹んだスリーブに当たった時に発生していました。この現象は、インサートのプラスチックがホルダーのプラスチックに接触することで発生します。その結果、ホルダー内に湿気の斑点があるように見えましたが、実際には全く湿気はありませんでした。

 

この現象は、カードの価値を下げると誤解されやすいですが、PSA公式ブログでは「カプセル化の錯覚」と説明されており、カード自体にダメージを与えるものではないと説明されています。

 

https://www.psacard.com/articles/articleview/10575/newtons-rings-understanding-encapsulation-illusion

 

 

 

  実際のニュートンリングの報告例

 

実際にコレクターの間で報告されている例をいくつか挙げてみましょう。主にスポーツカードやポケモンカードなどで見られますが、写真や動画で確認すると、虹色の輪や油っぽい斑点のように見えます。

 

Kobe Bryantのリフラクターカード(PSA 9)

 光沢面が強いバスケットボールカードで、ニュートンリングが大きく現れ、eBayでの返品騒ぎになった例があります。カードがスラブ内でわずかに押され、内側に接触した結果です。

厚みのあるカード(例: パッチ付きやプリズムカード)

 

 

 

 

オーストラリアのフォーラムで報告されたケースでは、厚めのカードがスラブ内で圧迫され、リングが目立つようになった事例も報告されていました。まさかのクロームカードじゃなくても起きるのか!!!とびっくり…。

 
 

ポケモンカードやコミックカードの例 

 

ポケモンカードやCGC鑑定されたアメコミなどでもこの事象は報告されているようです。

https://www.reddit.com/r/IsMyPokemonCardFake/comments/18zc0vr/a_close_up_look_at_the_fake_psa_slabs_that_have/

 

https://boards.cgccomics.com/topic/440951-newton-rings/

 

 

 

 

これらの例は、FacebookグループやRedditのコミュニティで頻繁に議論されており、特に2020年頃からPSAスラブで多発している報告が相次いでいました。海外では議論を重ねられている印象であり、とても参考になりそうです。

 

  ニュートンリングの対策方法

 

ニュートンリングは避けられない場合もありますが、以下の対策で軽減可能とのことです。

 

ただし、PSAはこれを「欠陥」ではなく「錯覚」と位置づけているので、ニュートンリングが生じたカードに対して対策を行った結果、保証対象外になることがあるようなので留意が必要です。

 

予防策

①スラブの選択 

PSAに提出する際、カードの厚みを考慮して適切なサイズを指定。厚いカードには専用ケースをリクエストする?!

 

同じブランドの同じカードでもPSAケースの種類が異なっていたという事例はベテランコレクターの皆様なら経験したことがあるのではないでしょうか? 適切なスラブを鑑定士がきちんと選んでくれることを願うしかないのでしょうか...🥹

 

 

②保管環境

直射日光や高温多湿を避け、涼しく暗い場所で保管。温度変化がスリーブの凹みを助長するとのことでした。

 

湿度は防湿庫などで管理していたつもりでしたが、最近日本では猛暑が続いており、温度管理が甘かったのか?!と悔やまれます。。。

 

 

③代替グレーディング会社

BGS(Beckett Grading Services)ではスラブ内に硬めのスリーブを使っており、ニュートンリングは発生しにくいそうです。ざわ的には保管目的のマイコレに関してはBGSに出し治すことも検討したいと考えています…。

 

発生した場合の対処

 

軽く振るor叩く:

 スラブを軽く振ったり、叩いたりしてカードの位置をずらす方法が海外掲示板などで共有されています。ただし、カードを傷つけるリスクがあるので注意

 

●叩いて直している動画の例

 

https://www.youtube.com/watch?v=bqd7PeQXJC8&ab_channel=u_s_a_cards

 

再スラブ化

PSAに再提出して新しいスラブに交換。料金がかかりますが、効果的です。YouTubeのチュートリアル動画で、32枚中32枚が改善した例もあります

 

スラブを開封

究極の手段ですが、カードを取り出せばリングは消えます。ただし、グレードが無効になるのでおすすめしません。

 

2025年現在、Facebookグループでは「叩いて直った」という体験談が散見されますが、自己責任でお願いします!!

 

 

  PSAの新しいスラブでもニュートンリングは起こる?

PSAは2024年にスラブデザインを刷新し、多くの改善を加えました。

新スラブの特徴は

「ノーマイラー(Mylar不使用)」

「カードの動きを防ぐ構造」

「ニュートンリングの錯覚を排除」

だそうです。 

 

これにより、従来の凹みやすいスリーブの問題が解決され、リングの発生が大幅に減少したと報告されています。

 

しかし、2025年の最新情報では、完全にゼロになったわけではないようです。FacebookやRedditの投稿で、稀に新スラブでもニュートンリングが見られるケース(特にPrizmやChromeなどの種類)が挙げられています。 

 

PSA公式によると、新デザインで「問題は解消された」と主張していますが、厚いカード専用ケースの導入が遅れている点、PSA日本支社では導入が遅れている点が残る課題です。全体として、新スラブの方が安心ですが、提出前に確認を。

 

  余談

 

 PSA社はこの現象をニュートンリングによるものと説明していますが、日本のコレクターの間では防湿庫に入れてこの現象が改善した事例やPSAケースの素材の脆弱性を指摘する声なども上がっています。

 

PSA社はPSAスラブ内に湿気が入るという可能性は絶対に認められない立場にあるかと思うので、どの情報が正解なのかは正直分からないよなと思ってしまう部分もあります…。

 

これからも情報収集を続けて、自分が良いと思う方法でマイコレを大切に守っていくしかない!!!

 

 

  まとめ

 

ニュートンリングは「錯覚」だけど、コレクターの悩みは本物!!!笑

 

ニュートンリングは科学的な原理に基づく現象で、カードの価値を本質的に下げるものではありませんが、見た目のインパクトが大きいですし、もっと情報が欲しい!

 

有識者の方がおられましたら、コメント等で体験談をシェアしていただけると嬉しいです!