挨拶

こんにちは、ざわです。

 

2024/12/07(土) Trade Night in Tokyo

2024/12/08(日) 浅草カードショー 

 

参加者絶賛募集中です! 

 

 

 

  2024/08/28発売 2023-24 Topps Chrome Basketball 商品情報

 

 

【箱の種類】Hobby / Breaker's Delight / Monster Box / Blaster

 

【箱価格】

公式:299$

Hobby Box in 日本:51150円(Topps Japan)、75000円(みんと)

 

【Hobby Box 1箱に含まれる内容】

Autographs – 2

Coast to Coast – 3

Destiny – 2

Finesse – 2

Season’s Best – 1

Youthquake – 1

Negative Refractors – 3

Prism Refractors – 3

Refractors – 1

 

  Checklistはこちら

 

  ここから ☆☆☆閲覧注意☆☆☆

この先はいつものざわ的講評のように

ざわの主観のみでこの商品の良いと思ったところ、良くないと思ったところを述べていきます。

 

今までざわは版権なしの商品については特に講評を書くことはしてきませんでした。

 

版権有の会社の商品の方が規制が少なく、網羅性があり、デザインの自由性にも優れていると思っているため、

私が誰かにおすすめする商品としては圧倒的に版権有の商品を選ぶ可能性が高いからです。

 

確かに版権なしの会社の商品も、安くそのジャンルのカードが手に入ること、時に版権がない分デザイン性で上手にカバーしてあるものなどもあり、一概に比較することは難しいとは思っています。

 

上記私の趣味嗜好の特徴及び口の悪さを踏まえたうえでお読みいただけると幸いです。

 

  Topps Chrome の歴史について ちょっとだけ紹介

Toppsのフラグシップ(代表的なブランド)

Topps Chromeというブランドは現在もMLBやSoccer、スターウォーズ、Tennisなど様々なジャンルで発売されています。

このことなどからもわかりますが、『Topps Chrome』は現在Topps社の最も代表的なトレカのブランド名です。

 

この商品を解説するうえでは『Topps Chrome』という商品の歴史をある程度理解する必要があります。

 

Topps Chromeは1996年にデビューした商品になります。

 

元々1952年からスポーツカードを発行していたTopps社ですが、そのほとんどは紙製品でした。

しかし、革命が起きます。

 

1993年にTopps社から発売された『Topps Finest Baseball』

 

このの商品は今までトレーディングカードといえば、素材は紙で作られたものがほとんどだった中で

Chrome素材で作られたカードであり、新しくReflactorというパラレルが登場し、

今までのカードと比較して高級版という立ち位置で人気となったのです。

 

 

そして、1996年にTopps社から発売された『Topps Chrome Basketball』

 

これがNBAカードの歴史において伝説の商品となります。

 

 

この商品は

・1993年のTopps Finest Baseketballから導入されたChromeカードという高級素材

・NBAカードでは初のChromeカード商品

・デザインは紙の『Topps Basketaball』と同じで素材と光方で高級感を演出

・1996-1997年という圧倒的な新人の当たり年

 

このような条件が重なり、人気を博しました。

 

ドラフト当初はKobe Bryantの評価は今ほど高くなく、

一番の当たりはドラフト1位指名のAllen Iversonとされていました。

当時のTopps Chromeは生産数も入手経路も限られており、パラレルもまだReflactorしかないため、

その後長年にわたり、多くのコレクターが彼らのReflactorを求め、開封をしていたといいます。

 

●1996-97 Topps Chrome Kobr Reflactorの最近の取引履歴

ReflactorのBGS8.5が200万円以上で取引されています。最近のコレクターはその背景を知らないとびっくりしてしまいますね。

 

 

Topps Chromeはその後も継続的にTopps社の主力商品として発売が続けられ、

 

2003-04年にはLebron James

 

2009-10年にはStephen Curry

といった世代を代表する選手たちの代表的なルーキカードを収録し続け、

2009-10シーズンにTopps社がNBAカードの版権を失うことで1度その幕を閉じました。

 

その後もMLBを始めとした他のスポーツのジャンルなどでは継続的に『Topps Chrome』は発売を続けられ、

Topps社の代表的なトレカのブランドとしての立ち位置を確固としたものとしていました。

 

そして、2022年に2025-26シーズンからTopps社の親会社であるFanatics社がNBAカードの版権を獲得することが決まると

NBAカードの分野においても『Topps 』のブランドの復権に向けて動き始めたのです。

 

 

Topps NBA ブランドの復権に向けての第一弾は『2021 Topps Finest  Basketball』 

 

Chromeカードの元祖でもある『Topps』Finest』がNBAを舞台にまず復活を遂げました。

 

しかし・・・・

 

版権なし/現役選手収録なし という縛りから大爆死・・・!!!!

版権がないことをカバーするために主に私服姿のOBたちの写真がメインとなり、サインは直書きながらも

Box価格はあっという間に80% offセール・・・。

版権がない状態でのToppsのNBAブランド復権に向けた動きの第一弾は大失敗に終わりました。

 

 

そして、時を経て2024年08月

 

・現役選手を収録

・目玉となるウェンバンヤマ選手/レブロンジェームスのサインが封入 という二枚看板を引っ提げて

 

2023-24 Topps Chrome Basketball の発売を迎えることとなりました!

果たしてこの動きは成功するのか?!?! 詳しく見ていきましょう。

 

  Topps Chrome BK のよいところ

ウェンバンヤマ含め上位ルーキーのサインが収録

 

一番の目玉となるのはなんといってもウェンバンヤマの選手のサインカードでしょう。

 

Topps Chromeというブランドに何とかウェンバンヤマ選手のRCカードをあわせたくて

版権がないままにこの商品の製作に踏み切ったといっても過言ではありません。

 

その経緯を説明してみると、

Panini社との版権争いの末、2023-24年度のドラフト1巡目の約40%(11/30)はTopps社とサイニング契約を結びました。

その為、NBAの版権を持っているPanini社の商品には上位ルーキー選手のサインが封入されていません。

 

このTopps独占ルーキーたちのサインカードが

いよいよTopps社の代表的ブランド『Topps Chrome』に封入され、GETできる!

というのがこの商品の9割くらいのメリットです。笑

 

*開封の様子を見ていると2-3caseに1枚ぐらいウェンバンヤマ選手のサインが出ている様子であり、

そこまで絞られている感覚はなさそうですね。

 

レブロンジェームスのサインが収録

また、Topps社は長年UpperDeckと独占契約していたレブロンジェームス選手とも今年からサイニング契約を結びました。

Lebron James選手が専属契約を結んでいたUpperDeck社もNBAの版権は持っていないため、

2010年以降Lebron James選手はGoodwinなどの限られた版権のないUpperdeck社の製品にごく少数の未収録されていました。

その為、MIA/LAL時代のLebron James選手のサインカードは存在しておらず、

2010年以降にLebron James選手が築いてきたその人気も相まって、

誰もが待ち望んでいた非常に人気なカードになると予想されています。

 

レブロンジェームスの40000得点記念 SP Image Variationが収録

 

MLBなどのTopps Chromeでおなじみのインサートもいくつか封入されますが、

目玉となるのはこのSP inset『2003-04 LeBron James Time Machine』でしょう。

 

Lebron James選手の40000得点を記念して作られたTopps Nowが発売された際にもSPとして使用されたこの写真ですが、

Topps Chromeでも超SPとして収録されています。

50シリアル以下しか存在せず、約162caseに1枚の確率で封入されています。

Price的にも3000$以上がすでについており、人気を博しています。

 

 

日本の田舎の方で当てたという報告も頂いており、お目見えする機会がどこかであるかもしれませんね。笑

 

  Topps Chrome Basketballのよくないところ

デザインに制限あり

版権なしの商品になるため、デザイン面において幾つかの制限がかかっています。

 

具体例をあげると、

・チーム名

・チームロゴ

・ユニフォームのデザイン 等が使用不可能になっています。

 

具体例を挙げると、

ウォリアーズの表記がサンフランシスコだったり、ロサンゼルスの2チームが同じ表記だったり、

ユニフォームがのっぺりとした単色加工になっていたり、

背番号の位置と大きさが変わっていたりします!!!

 

サインはシールオート

 

封入されているAutoのほとんどがシールオートになっています。

Panini社のカードで直書きオートの商品が多く出ている現状としては、とても物足りなく感じます。

 

何故かウェンバンヤマだけ特別扱いなのかインサートオートも直書きサインになっていたりします。

 

●ベースサイン

 

●インサートサイン『Certified Rookie Auto』*何故かウェンバンヤマだけ直書き

 

●インサートサイン『1972年 復刻デザイン Auto』*何故かウェンバンヤマだけ直書き

 

網羅性に欠ける スター不在のChecklist

 

版権がない影響なのかスーパースター選手たちのサインが多く封入されていません。

 

具体的には

・Trae Young

・Stephen Curry

・Giannis Antetokounmpo

・Shai Gilgeous-Alexander

・Nikola Jokić

などPaniniでよくサインカードを見かける選手たちですが、この商品にこれらの選手たちのサインカードが封入されていません。

 

 

そして、何よりも、

Luka Doncic 

Anthony Edwards

Zion Williamson

Paolo Banchelo

Darius Garland

Amen Thompson

Anthony Davis

 

といったこれらの現在のNBAを代表するスター選手たちは

ベースカードすら封入されていません。驚きです!!!

 

恐らくPaniniやUpperdeckといった他社との版権問題で収録が出来なかった選手たちなのかなと思います。

Luka Doocicの抜けはあまりにも痛いぞ!!!

 

 

 

というわけで目玉はやはりウェンバンヤマとレブロン!!

特に、このような抜けがある中でもウェンバンヤマのために発売を強行したという印象がやはり強いですね。

 

Top Hitは軒並み発売後すぐに出現済

しかし、そんなこの商品の目玉となるBIGカードたちは発売後すぐに出現してしまいました・・・!!!

これは良いのか悪いのか。笑

 

 

 

 

 

 

 

何年経っても出現しないプロダクトヒットのためにブレイカーたちが煽り高騰していく未来よりは

あっさりと出現してしまう方が平和に感じてしまう今日この頃です。笑

 

  おススメ度

【初心者】 ☆☆☆☆☆

【ベテラン】☆☆☆☆☆

【ウェンバンヤマ ガチ勢】★★☆☆☆

 

この商品の開封をざわは個人的には全方面に対してお勧めしておりません。

その理由を説明していきます。

 

①版権がないという大きなデメリットの割に高騰しすぎているBox価格、釣り合わないシングル相場

 

ウェンバンヤマ選手及びレブロンジェームス選手以外のサインカードやシリアルカードなどのシングル相場は

発売後一週間が経過した現在で既にかなり崩れてきており、HIT cardでもBox代金の2割にも満たないカードがほとんどです。

 

夢を見て開封するにはあまりにもリスキーな勝負と考えます。

 

冷静に考えると、今後2年以内にTopps社は版権がある状態で『Topps Chrome』が発売できるようになります。

そうなると、レブロンジェームス選手やルカドンチッチ選手、ステフィンカリー選手らスーパースター選手たちのカードやサインをふんだんに収録できるようになる未来がもう間もなくやってきます。

 

Lebron James選手の40000得点記念のカードやカリー選手のNightNightの場面などは間違いなくリメイクされるでしょう。

 

その点からみると、版権がない状態でのレブロンジェームス選手のカードを追い求めることはリスクが高いとも考えれ、

この商品に版権がないというデメリット以上の魅力を感じさせる点は

『ウェンバンヤマ選手のルーキーサインが出現する』この一点になると思っています。

 

 

②Topps Chromeはウェンバンヤマ選手の代表的なRCカードにならない

 

このTopps Chromeが2023-24シーズンのRC選手の代表的なカードになるかと言われると私は非常に懐疑的です。

 

今までの歴史の中で数々の名選手のルーキーカードをたくさんのコレクターたちが追い求めましたが、

版権がない商品を皆が追い求めた例は皆無と言っていいでしょう。

 

そして、

Michael Jordan/ Kobe Bryant / Lebron James / Stephen Curry

 

これらのスーパースターの代表的なRCカードを問われた際にサインカードを思い浮かべる人は一人もいないかと思います。

その選手の代表となるIconのようなcardは誰もが知り、誰もがそれを求め開封をした記憶と共にあると思っています。

 

Panini社の商品にサインが封入されていないことは確かに残念ではありますが、

それでも2023-24シーズンのRC選手のルーキ-カードの代表作はPanini Prizmになる可能性が高いと思います。

 

もしも、ウェンバンヤマ選手の代表的なRCカードが欲しいと考えている方はPrizmの開封やシングル買い、多少の亜種とはなりますが今後発売されるであろうPrizm DECAなどに備えておく方が堅実であると考えます。

 

③この商品は今後の試金石である

『2023-24 Topps Chrome Bassketball』は今後のTopps社のNBAカード製品の試金石、試作版、体験版であると考えます。

この商品は完成形でもなく、まだ始まりでもないと考えます。

 

一般的にスポーツカードの商品は発売1年目が一番プレミアがつく!価値が上がるんだ!と飛びつく層も一定数いますが、

この商品は古くから存在するブランドがリハビリを始めた状態です。

歴史は確かにありますが、版権もなく、収録選手も不揃いで、デザインもちぐはぐです。

 

しかし、間違いなく、今後覇権を握ってくるであろう商品であると思います。

 

そういう目線で考えると、

2010年以降にスポーツカードの趣味を始め、

PaniniのNBAしか開封してこなかったコレクターの方にとっては、

・パラレルの違い

・封入率の違い

・Topps Nowの仕組み

・Topps Japan/Topps USの存在の違い

・Topps Japanと各種カードショップとの関係性

・カードショップ以外にカードを買える場所が増えていること

などなどこの商品を知ろうとした際には様々な知らない事象が存在していることかと思います。

 

これらの事象をこの商品などを通じて学んでいくことは有用と考えますが、それに50000円以上の対価は払いすぎでしょう。

それなら、ざわに1000円くださいry

 

しかし、時代は確かに移り変わっていき、この趣味を楽しみ続けるためにはそれに適応していく必要もあります。

実際には購入しないまでにしてもこの商品を通じてTopps社のNBA製品に対するアンテナを広げて準備をしておくことは大切であると考えます。

 

 

まとめ 

非常に長くなりましたが、この長文駄文はこれにて終了いたします。

 

まぁ、自分が楽しいと思う形で楽しんでくれよな!!

 

 

 

  参考文献