GTS Distribution logo.

 

 

 

 

 

GTSというサイトをご存じでしょうか?

 

日本ではあまり使用している人は少ないかもしれませんが、アメリカ・中国をはじめとしたアジア圏では非常に有名な世界最大のスポーツカードの卸売業者です。すべてのスポーツ カードの卸売業者の中で、Topps とのパートナーシップが最も長く続いている会社でもあります。

彼らは長い間、一般ユーザーにトレーディング カードを供給する以外に、アメリカ全体のホビー ショップやチェーン店にトレーディング カードを供給する役目を負ってきました。近年はGB屋向けにもTopps製品を供給していました。

 

 

 

 

 

2022年8月3日に世界中に激震が走りました。

 

 

2022年末をもって、GTSがTopps社の製品を扱うライセンスが切れ、それ以降Topps社の製品を扱えなくなるとのことです。

 

 

 

 

 

 

Fanatics が GTS Distribution との関係を断ち切ることの意味は、2023 年の Topps 製品がどのようにコレクターの手に渡るのか、またそれが価格にどのように影響するかについて、業界全体で議論を巻き起こしています。

 

Fanatics と Topps は今後の販売計画の詳細を発表していませんが、近い将来、Fanatics の Web サイトで Topps 製品が大量に販売されるようになるのではないか?と推測できます。

 

 

 

 

 

これは何を意味するか?


これが何を意味するかというと、Fanaticsが『顧客へのカードの配達方法を変え始めている』ということだと思われます。

どのような方法に変えるかについてはまだ明確にはされていませんが、2つの方法が考えられます。

①消費者へダイレクトアタック!!!

Fanaticsは常にD2C(Direct-to-Consumer)という方針を取っています。つまり、卸売業者を通さず、直接消費者に商品を届けるということです。

Fanatics社はスポーツカードだけではなく、スポーツに関するありとあらゆる商品を世界中に届けるシステムと物量を持っています。

そのため、GTSのような卸売業者を含む流通ネットワークから手を引いたとしても不思議ではないです。




②別業者へシフト?

もう1つの可能性としては、FanaticsがGTSよりも別のルートの卸売業者を使用すること。
GTSで規模を縮小し、別の流通業者と力を合わせる可能性も否定はできません。

 

 

コレクターにどのような影響を与える?


私たちコレクターにこのニュースがすぐに影響を与えることはなく、心配しても仕方ないでしょう。買えるところで買うしかない・・・!!

 

もし「心配する」人がいるとすれば、それはホビーショップのオーナーかGB屋だと思われます。もし、GTSなどの卸売業者から商品を仕入れていた人たちは、もしFanaticsが卸売業者を通した購入をしていたり、卸売業者を通したマージンを上乗せしたかのような価格帯での販売をしていた場合には今後の製品の入手ルートには苦渋するかもしれないです。


実際に、アメリカの大手GB屋のいくつかがFanaticsからの接触があったことを明かしており、Fanaticsとのルートを構築できないショップやGB屋が2022年をもって廃業する可能性もあるかもしれません。

 

 

今後、FanaticsがPaniniを買収する可能性?!

 


これはFanaticsがToppsを買収した際から議論されていたため驚くことではないかもしれませんが、今アメリカではFanaticsがPaniniを買収する可能性が高いという評価のようです。


FanaticsはすでにToppsとライセンスを持っており、NBAのライセンスも保持したうえでPaniniを買う必要があるのかについてはいくつかの要因が考えられます。
①パニーニはライセンスを失うことを知っており、ライセンスを失った後のカードの販売によって得られる利益が多くないことも知っている。そのため、買収に応じる可能性が高いということ。

 

②FanaticsにとってもPanini製品のラインや流通経路、他のコア資産に価値を見出すことができる可能性がある。また、買収することでそれらを完全に排除することによって自らの価値を高めることが出来、そこにも価値を見出すことができる。

 

 

 

 

うーん、なるほど!! 数年後のカード業界はどうなるっているのでしょうか、楽しみです。