★★★★★★  前書き  ★★★★★★

 

 

現代において、トレーディングカードを収集するに当たって『鑑定』という文化は切っても切り離せません。

 

鑑定会社に自分のカードを送り、その真贋及び状態を鑑定してもらい、密閉されたケースに入れられた状態で返ってくる。 

 

 

どういう点数がついて帰ってくるのだろうかという不安。

マイコレを状態が保存される状態で持っておける安心感。

良い点数が付いたらいくらの価値になってしまうのだろうという期待。

トレーディングカードの楽しみ方の一つとして日本でも近年広まりつつある文化ですね。

 

 

日本で有名なトレーディングカードの鑑定会社としてはPSAやBGSといった会社が挙げられるでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

英語がわからないよ!!! というお友達も大丈夫!!

最近では、カードショップや鑑定の代行会社があり、英語がわからなくても気軽に提出できるようになっていますね!!!

 

 

 

日本においてはPSA社が日本支社を立ち上げ、より鑑定が身近になったり(?)、今後CSGの公式受付所(?)ができる予定だったり、日本独自の鑑定会社がまた一つ生まれようとしていたり(?)、と動きが活発な分野でもあります。

 

世界では幾つもの新しい鑑定会社が立ち上がり消え、立ち上がり消えてはいますが・・

 

 

 

     ★★★★★★  何のために鑑定? 何のためのデータ?  ★★★★★★

 

あなたがカードを鑑定する目的は何ですか?

①カードの保管のため

②カードの真贋保障のため

③カードを売買するため

 

大体考えられるのはこんな感じでしょうか?

 

 

目的に応じてどの鑑定会社を利用するのがよいのか変わるのではないかと思い、 殴り書きしています。このデータを参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

     ★★★★★★     方法    ★★★★★★

 

今回のBlog記事では、

検証結果の一部の結果を抜粋して

2022/05/20時点 2019-20 Prizm Basketball に収録されている

超超超人気選手であるJa Morant(RC)とそこそこ人気選手RJ Barrett(RC)を使用して

各鑑定会社ごとの提出枚数、その鑑定結果、そこから考察されることを纏めてみました。

 

 

どの鑑定会社を使用するかの参考にお使いください。  

 

※以降、Ja Morant:モラント  RJ Barrett:RJBと表記

 

 

 

   ★★★★★★     結果   ★★★★★★

では結果をドン!!!!!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、考察していきましょう。

 

枚数について

①全体の鑑定枚数の差

まず、鑑定に出された枚数が多い順にみると、

PSA>>>>BGS>>SGC>>>>>CSGといった感じでしょうか。

 

単純にこの2種類のカードでは比較はできませんが、

現在までの知名度・利用率の多い順のイメージに沿った結果かと思います。 

PSAとBGSの2台巨頭があり、SGCとCSGがそのはるか後方で争っている感じ??

 

 

②MorantとRJBの鑑定枚数の差から見えること

 

枚数の差で見ていくと一つ気になる点が。BGSに提出されているRJBの枚数が少ない!!

 

モラントに関してBGSはその鑑定枚数ではSGCに7倍近い差をつけていますが、

RJBだとSGCの2倍未満とかなり少ない枚数になっています。

 

一つの要因として考えられるのが鑑定価格の差です。

BGSの鑑定価格はカードの価値に寄らず、最低でも50$~。

RJBのBaseにそこまでの価値があると考える人が少なく、BGSの利用を避け、PSAの安いプランやそのほかの会社を使ったのかな?とか。

 

鑑定を出す際にカードの価値と鑑定価格の比較をする人は多いのではないでしょうか?

特に今回対象としたPrizmのBase cardは、その知名度は高く、発行枚数も多いため、大事な一枚!マイコレ!というよりもトレードや売買目的の鑑定が多いカードだと思われるため、その傾向が顕著だったのではないでしょうか。

 

 

 

点数の付き方について

①全社の点数の付き方から見えること

 

点数が最もつきにくいのはBGS 10 !!!!

 

そして、BGSでGold Labelとなる9.5点を一つの基準として考えると

よい点数がつきやすいのは

BGS>>PSA>SGC=CSG といえるのではないでしょうか。

 

ここで、このような分布となる原因として考えられることは2つあると考察します。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

①BGS・PSAの鑑定がSCG・CSGに比べて甘い

②BGS・PSAの鑑定に出されるカードの方がSCG・CSGの鑑定に出されるカードに比べて状態が良い

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

それぞれについて考察します。

 

①BGS・PSAの鑑定がSCG・CSGに比べて甘い

こんな状態なのにこんないい点数つくのかよ!

こんな状態なのにこんな悪い点数つくのかよ!

恐らく鑑定に出したことがある人、または鑑定品を見かける機会が多い方は誰しも一度はこう感じたことがあるのではないでしょうか。

各鑑定会社の鑑定基準が不明確であり、またその鑑定結果に統一性がないと私も感じる時があります。人の目でやっているから仕方ないだろ!という意見もわかるのですが、『鑑定』という行為はより正確でより統一された基準で行われてほしいと思いますよね。

 

私の感覚では、現時点で100%ムラのない完璧な鑑定を行えている鑑定会社はないと思います。もしくは、完璧である根拠を説明できる会社はないと思います。

BGS・PSAの鑑定結果の中に違和感を覚えることが多いように感じるのは、鑑定枚数の多さが影響していると感じます。そのため、①に関しては私は懐疑的です。

 

 

②BGS・PSAの鑑定に出されるカードの方がSCG・CSGの鑑定に出されるカードに比べて状態が良い

➡これはすごくあると感じます。それに当たってはは、市場価値についても触れる必要があるので次の項目でまとめて述べていきましょう。

 

 

価値について

 

 

この価格相場は2022/05/14以降のEbayでのオークション形式での相場を表示しています。

 

単純にその相場を比較すると、

 

評価★★★★★  BGS10 (482$)

評価★★★★☆  PSA10 (240$)

評価★★★☆☆    SGC10 (120$) = BGS 9.5 (118$) >CSG10 96$

評価★★☆☆☆  PSA9(60$)=BGS9(56$)=SGC9.5(61$) 

(鑑定の壁      無鑑定 40-45$)

評価★☆☆☆☆  CSG9(42$) = SGC9(40$)

 

このような結果となりました。

やはり、その評価の細かさ・そして獲得のしにくさからBGS10の価格が最も高くなりました。

無鑑定のMorantのカードの相場が40$程度なので10-11倍ほどの価値と評価されているようです。

そして、次にPSA10が無鑑定のカードの6倍程度

SGC10,CSGが無鑑定の4倍程度という評価でした。

無鑑定のカードは40$程度で取引されているため、★★以下の評価の鑑定品に関しては、鑑定費用を考えると鑑定に出し多分の付加価値が増えたとは評価できないように感じます。

 

 

 

その他に検証比較すべき項目

 

①鑑定項目

②偽造品

③将来性

④鑑定費用

 

 

 

   ★★★★★★     考察    ★★★★★★

 

文章書くのに飽きたのでここまでにしておきますが、

ざわ的な評価としては、PSA,BGS以外の鑑定品に関しては、

『早い・安い・評価は低い』 という前から持っていたイメージがありました。

 

しかし、

 

 

●2022/05/20- BGSのエコノミー(35$での鑑定が可能)復活

●近い将来に日本でPSA鑑定が可能になる可能性

●数年後にFanatics社がカードを発行するようになった際に自前の鑑定会社を優遇、もしくはどこかの鑑定会社を買収

 

 

このような現在の流れを考慮し、評価しなおすと

トレードに出すものもマイコレに関してもPSA・BGS以外の使用を考えるまでには至っていないかなという印象です。

 

 

私は鑑定に出すときの目的として、

①マイコレをきれいな状態で保管したいという思いと

②価値が上がったら嬉しいという思い両方があります。

 

現状、各社の鑑定品で保存状態に大きな差が出るとは思っておらず、保存に当たってはどの鑑定会社でもよいと思っています。

しかし、どれだけ大事なマイコレでも墓に持っていける枚数はごく少量です。

いずれ手放す日が来ることを想定しておいて損はないと思ってます。

そのため、どうせ費用を払って鑑定するなら一番良いと思える状態にしてあげたいと考えます。

 

 

今後の情勢を見て考えを買える日が来るかもしれませんが、現在CSGやSGCに提出するとしたら、『価値はそれほど高くなく、鑑定結果が悪くてもそこまで心が痛まず、将来的にはPSA
PSAやBGSに再提出をすることも視野に入れたカード』という感じです。

 

 

マイコレ品に着せてあげる衣装としては非常に物足りないように思えます・・・。

それは歴史的な背景であったり、デザインの面であったり、認知度、価値の問題であったり・・・。

 

 

市場を見ていても恐らくそういった価値観でカードが多く提出されている印象であり、ある程度の価値を持ったカードになるとCSG/SGCの鑑定品はがくんと減り、ベースなどではCSG/SGCの鑑定品が大量にあるという風に見受けられます。

 

 

鑑定会社の使い分けをどうするのかについては、今後の流れも見守っていきたいと思います。