朝の光、それは私の瞼を優しく叩くモノクロである。私はそのモノクロを疎ましく思いながらも、瞼を開け、モノクロの手に引かれ、モノクロの世界からモノクロの世界へとモノクロしていく。
ベッドから出た私は、モノクロの洗面台で顔を洗い、歯を磨き、モノクロの意識をモノクロに引き締める。鏡の前でにっと歯を剥き出しにすると、隅々からモノクロになった歯が私にあはようの大合唱を浴びせてくるのだが、全くモノクロなものだ。モノクロと言わざるを得ない。モノクロモノクロ。と、ため息をつきながらモノクロを吐く。
さて、今日は仕事だ。私はモノクロの髪をモノクロに整え、モノクロにスーツをモノクロとモノクロを巻きながらモノクロにしていく。よし、完璧だ。
私はモノクロのパンを咥えながらモノクロの部屋を出た。
さんさんとふりそそぐモノクロに目を細めながら、私は仕事場へと向かう。
これが、私の1日の始まりである。