人件費カットの影響は非正規雇用だけに留まらないだろう。

「設備や雇用削減には手をつけない」として、身の安全が保障されたかに思える正規雇用者だが、

経営再建を口実に手当てカットや昇給見送りが続く事となるだろう。


ここ数年間、過去最高の営業利益を更新してきたトヨタであったが、

「これからの大競争時代を企業として生き抜くために国際競争力をつけるため」として、

社員に対してはほとんど利益の還元は行われてこなかった。

最高営業利益を更新している間でさえこの状態であるから、

営業赤字の時代に昇給や福利厚生の充実なんか、まず望めない。


そもそも「雇用削減には手をつけない」というのも、非正規雇用者を多く雇ってきたトヨタにとって、

非正規雇用者を解雇、雇い止めした上で正規雇用者をもクビにしてしまうと、

働く人がいなくなってしまうからなのである。

つまりは、正規雇用者の身を保障すると言う意味合いでは全くないのである。


非正規雇用者の数を減らし、正規雇用者の賃金をできるだけ抑えるようにするためには、

「死んだフリ」作戦がとても効果的なのだ。


(つづく)