昨日こちらのTVで、筋肉が弱まる病気(筋ジストロフィー?)と闘う父親と、彼の生活を支えている10歳の息子の番組を見た。

少年は、父親のために料理、洗濯、買い物をこなし、さらに片手がもう動かなくなった父親の食事の世話までしている。

彼の母親は離婚してしまい、家にはもう居ない。

とても10歳とは思えない、しっかりとした少年だった。

自分だったら、ここまでは出来ないと思いつつも、ひょとしたらこの少年は父親の先が長くない事をしっかりと悟って、父親との生活を一生懸命生きようとしているのだろうか、と思うと、少年の賢さに驚くとともに、切ない気持ちになった。


出会いがあれば、いつかは別れが来る。

私もいつか親とは別れるときが来るし、妻とも別れるときが来る。

何十年後かと思っていても、病気になったり、事故にあったりし、突然の別れとなるかもしれない。

ひょっとしたら、自分の方が先に天に召されるかもしれない。

この少年のように、一日一日を一生懸命周りの人のために生きて、後悔の内容にしたい、と強く思った。


彼のように病気の親を支える子供はこの国に300人以上居るとのこと。

専門家は、このような子どもたちには、教育や若い時期に経験すべき友達づきあいなどが不足しがちである、

と心配していたが、大きなお世話では無いだろうか。

彼らには助けが必要かもしれないが、とても充実している日々を送っていると思う。