監督:デスティン・ダニエル・クレットン
主演:トム・ホランド、ゼンデイヤ、ジェイコブ・バタロン、ジョン・バーンサル、セイディー・シンク
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に属する、トム・ホランド主演の「スパイダーマン」シリーズ第4作。前作「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」の4年後を舞台に、人々の記憶から消えたピーター・パーカー=スパイダーマンの新たな戦いを描く。
愛する人たちを守るため、全世界の人々から自分の存在の記憶を抹消する道を選んだピーター・パーカー。自分のことを誰も知らないニューヨークで孤独に暮らしながら、スパイダーマンとして犯罪と戦い、街の人々を守ることに全力を尽くす日々を過ごしていた。しかし人々のスパイダーマンへの期待が高まるにつれ、そのプレッシャーが彼の存在そのものを脅かし、命に関わる身体的変異を引き起こしてしまう。時を同じくして、街では不可解な犯罪が頻発し、かつてない脅威がスパイダーマンに迫る。
共演にはMJ役のゼンデイヤ、ネッド役のジェイコブ・バタロンら前3作でおなじみのメンバーに加え、MCUドラマ「デアデビル」「パニッシャー」に登場するフランク・キャッスル=パニッシャー役のジョン・バーンサル、「アベンジャーズ」のメンバーであるブルース・バナー=ハルク役のマーク・ラファロも参加。監督は前3作を手がけたジョン・ワッツに代わり、「シャン・チー テン・リングスの伝説」のデスティン・ダニエル・クレットンが担当。(映画.com)
2026年製作/145分/G/アメリカ
原題または英題:Spider-Man: Brand New Day
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2026年7月31日
スパイディ事件簿CASE4・テレパシー事件
久しぶりのスパイダーマン映画の鑑賞だった。
思い出全回収の『ノー・ウェイ・ホーム』から4年後の世界を描いているんだけど、「あんなに回収した後に、これをどう描くのか」、そして「『ノー・ウェイ・ホーム』を超える作品に仕上がっているのか」、これを確かめるために劇場に向かった。
結果として『ノー・ウェイ・ホーム』超えはさすがに無かったけど、今後の展開を期待させる新たな幕開けとしては、とても面白いアプローチだった。
グッときた点
①孤独なスパイディ
みんなに忘れ去られてしまったので、スパイディがめっちゃ孤独。
ニューヨークの街を守りながらも、誰もピーター・パーカーのことを知らない世界。 ピーター本人は自分の承認欲求を満たすためか、日々犯罪撲滅に取り組んでいる。
でも、やっぱめっちゃ寂しい!
そんなことから親友ネッドのSNSを貪る日々。実際彼らとの接触の場ではめちゃめちゃ嬉しそうな気持ちが溢れ出してしまうピーターがいた。
スーパーヒーローなのに、めちゃくちゃ孤独という設定は、人間の弱さに訴えかけるアプローチで引き込まれた。
②バトルシーン、えげつない
昔からスパイダーマン映画はバトルシーンの迫力あった。
ただ、「こんな凄かったっけ?」と思うくらい。ハイスピードでとんでもない迫力があって、アドレナリンが出まくり。
どのバトルシーンも目が離せなかった。
「全部CGなんですけど」と言われればそれまでだが、「結構リアルでやってるよ」って言われると逆にホントかよ!と思えるほど大興奮の仕上がりだった。
③予想不可のストーリー
このストーリーは全く予想できなかった。
ちなみに今回、明確なヴィランは存在しない。ジーン・グレイという圧倒的能力者が引き起こす事件にスパイディが巻き込まれる格好になっている。
最初はジーンが敵だと思っていたけど、実際はジーンも被害者で、最後はスパイディがジーンを救う展開になっていく。
片側だけでは見えなかった事実がひっくり返される展開に「この後どうなるんだよ!」と引き込まれた。
惜しい点
①とはいえ、ヴィランとの戦いが見たかった
個人的に昔から敵キャラが大好きで、主人公よりも敵キャラに好感を持ってしまうタイプなので、敵キャラ不在の本作はちょっと消化不良だった。
ストーリー的にはとっても素晴らしい出来だと思う。一方で、少年心が満たされない感情は若干発生してしまった。
ジーンの能力が強すぎて、今後の作品でこれ以上のインフレを起こすのが難しいんじゃないかと思わず心配になってしまった。
次は、ダークナイトのジョーカーばりにアクの強い、強力な敵キャラを用意して欲しいなぁ。(あくまでも希望的観測)
まとめ
ノー・ウェイ・ホームのプレッシャーがある中で、一旦仕切り直すと言うことがどれほど難しいことか。
僕が脚本家だったら、脳みそがぶっ壊れて、鼻血が出るほどのプレッシャーだろう。
そこで言うと、この作品の出来はそんな中でよくやったよと賛辞が送られるべきものだと思う。
忘れ去られたピーター・パーカーはみんなのヒーローであり、そしてピーター自身が1番大切にしている仲間からも、やっぱりどこか忘れられてないという匂わせを程良いテイストでしていて、「ぐおぉお!また次が見たくなっちゃう!」そんな終わり方だった。
今回は敵がいないので、敵を倒すというよりは、ピーター自身の心の葛藤の中で、こじれににこじれてしまった状態を苦悩しながら解決しに行く。そんな感じ。
惜しい点で触れた通り、個人的には明確なヴィランがいて欲しかったが、このリスタートにおいては、ひょっとしたらこの見せ方が1番正解に近いかもしれない。「いや、むしろ正解だったわ」くらいに思っている。
そして、この後はアベンジャーズが待っている。
別にあんまりマーベルにのめり込んでるわけではないけど、スパイディがどう絡むのかやっぱり気になっちゃうので、アベンジャーズ見に行っちゃうなぁ。
ちなみに前三作のジョン・ワッツから監督がデスティン・ダニエル・クレットンに変更になったが、全く問題ない。どころか、むしろパワーアップしているんじゃないかくらいに思えて、プロの仕事をぶりも味わうことが出来た。
レイトショーの劇場は割と埋まっていて、カップルも多かったので、夏休みのデートムービーには最適な一本かなと。
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