著者:村山 由佳

 

天羽カインは憤怒の炎に燃えていた。本を出せばベストセラー、映像化作品多数、本屋大賞にも輝いた。それなのに、直木賞が獲れない。文壇から正当に評価されない。私の、何が駄目なの?
……何としてでも認めさせてやる。全身全霊を注ぎ込んで、絶対に。(公式)

 

 

売れっ子作家のわがままに付き合わされる話 

 

オーディブル視聴は移動時間でも小説を楽しむことが出来るので、

メインの映画よりも最近はこちらで作品を楽しむペースが上がっている。

 

さて、引き続き本屋大賞シリーズ。

 

売れっ子作家が直木賞獲得を目指す話。

 

面白かったけど、あまりグッとは来なかった

 

宣伝文句に釣られてしまったところもあったかもしれない。

 

ホラーや戦慄なんて言葉が並んでいたものだから、

結構ハードな内容を想定して読んでいたんだけど、

実際はそれほどでもなかった

 

極めて悪い言い方をすると、

売れっ子になって編集者のハンドリングが利かなくなったヒステリックなオバハンが、

「なんで直木賞取れないのよ!」と、ギャーギャーわめき倒す話だった。

 

正直、売れてるんだからいいじゃん。

ギャーギャー騒いで若い奴らを困らせんなよ。

そんなに文句があるなら、「編集なんか頼らず1人でやれよ」って思ってしまった。

 

どんなに売れっ子になっても、

直木賞を目指して成長の伸び代にチャレンジする姿は見習いたいが、

自分の思い通りにならないと、とたんに周りに当たり散らす天羽カインは好きになれなかった。

 

ただ、そんなカインにも同情するところはある。

 

担当編集者の千紘の最後の行動だ。

 

ラストでカインは直木賞を獲る。

が、カインはこれを辞退する。

 

編集者の千紘が、カインの許可なく完成稿に手を加えていたことがわかったからだ。

 

千紘がカインに賞を獲らせたかった気持ちはわからなくもないが、これは完全にアウツ。

売れっ子作家と一心同体になったと勘違いした小娘が、自分の力を過信してしまったわけだ。

 

で、最後にカインはまたなんらかの大きな賞を受賞して終わる。


 

結局、天羽カインは売れっ子なんだよなぁ。

 

だから、直木賞を取りたい執念は感じるけど、

獲らなくても得ているものがあるから、カインから危機感は全く感じなかった。

 

ただただ扱い辛いオバハンにしか思えなかったのが残念だった。

 

 

 

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