著者:背筋
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近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。(公式HP)
薄気味悪いったらありゃしない
友人からの紹介で、この怪異を体感すべく、
近畿地方に飛び込んだ。
最近はオーディブル中心で小説を楽しんでいるので、
本にある図を見たり、
写真を見ながら物語を追っていたわけではなかったが、
その禍々しい雰囲気は十分に伝わって来たし、
どれもこれもその場に居合わせたくないエピソード満載で、
著者名が表す通り、それが凍るような思いになった。
特に、ジャンプ女関連の話、
ボコボコの石にまつわるエピソード、
(寄ってたかって頭打ちつけて死ぬとか何よ!?)
関西軍曹がお札屋敷に凸する話とか、
どいつもこいつも薄気味悪い。
そう、とにかく薄気味悪いのよ。
しかも、一つ一つの時系列がバラバラで、
あっち行ったりこっち行ったりするもんだから、
不安定な地面の上に立たされている気がして、
ますます居心地が悪い。
居心地が悪い上に、
薄気味悪いエピソードの連打を喰らうので、
尚のこと薄気味悪さが消えやしない。
結局、この怪異とかいう呪いの力は絶大で、
謎を追いかけたやつは全員バッドエンド。
もう勝てる気がしない。
後日、友人から実際の本も見せてもらい、
袋とじの写真や資料を見たが、
これがまた本当にありそうなリアルさで、
さらに薄気味悪い気持ちになった。
じゃあ、薄気味悪いだけなのかと思えば、
バラバラのエピソードが繋がっていく様や、
程よく考察の余地を散りばめていて、
著者は相当に計算高いと思った。
読んだら後悔しそうになるのは分かっているんだけど、
ガッツリ好奇心もくすぐって来るので、
好奇心につられてついつい覗きん込んでしまった先には、
さらに薄気味悪エピソードが待ち受けているという非常に厄介な作品だった。
映画化も決まったようだけど、これの映像化は難しそうだなぁ、、。
成功してくれるといいけど、、、。
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