監督:エマ・タミ
主演:ジョシュ・ハッチャーソン、エリザベス・レイル、マシュー・リラード
世界的ヒットを記録した同名ホラーゲームをブラムハウス・プロダクション製作で映画化した。廃墟と化したレストランを舞台に機械仕掛けのマスコットたちが巻き起こす恐怖を描いたホラー映画。
弟が謎の失踪を遂げ、事件の悲しい記憶から立ち直れずにいる青年マイク。妹アビーの親代わりとして生計を立てるため必死に仕事を探す彼は、廃墟となったレストラン「フレディ・ファズベアーズ・ピザ」の夜間警備員として働くことに。「モニターを監視するだけ」という簡単な仕事のはずだったが、妹を連れて深夜勤務に就いたマイクは、かつてそのレストランの人気者だった機械仕掛けのマスコットたちが眼を怪しく光らせながら自ら動き出す姿を目撃。マスコットたちはかわいらしい姿から一転して凶暴化し、マイクや廃墟の侵入者を襲い始める。
「ハンガー・ゲーム」シリーズのジョシュ・ハッチャーソンが主人公マイクを演じ、「カウントダウン」のエリザベス・レイル、「スクリーム」のマシュー・リラードが共演。原作ゲームの開発者スコット・カーソンが製作・脚本に名を連ねる。
2023年製作/109分/G/アメリカ(映画.com)
原題または英題:Five Nights at Freddy's
配給:東宝東和
劇場公開日:2024年2月9日
マスコット達との悲しい時間
原作のゲームは未プレイ。
結果、ぜんぜん気持ちが入らなかった。
軽いノリで見始めたはいいけど、
もう中盤位では飽きちゃってて、
後半は飽きている僕の脳みそを呼び起こすことはなく、
そのまま終わってしまった。
グッときた点
①機械仕掛けのマスコット
もうこれ位しかないんじゃないかってくらいグッとくるところが少なくて、
このマスコットの要素が無かったら、
他に何にも残らない作品になってしまうと思う。
②エリザベス・レイルがいい
警官のヴァネッサ役の彼女の雰囲気が良かった。
シンプルにタイプでした。
惜しい点
①ホラーでもスプラッターでもない中途半端さ
機械仕掛けのマスコットが出てくるくらいで、
後は結局ホラーなんだけど、
ゴア表現は相当抑えめにしてあるもんだから、
怖さも、グロさも非常に中途半端だった。
このどっちにも振り切らない点が、
中盤ぐらいからの飽きに繋がってしまった。
②全く気持ちが入らない物語
弟を誘拐されて、妹の面倒をみるマイク。
廃墟の夜の警備、襲い掛かるマスコット。
警官の女、その父親。
結局、警官ヴァネッサの親父が子供を誘拐して殺害し、
マスコットに体ごとぶち込んだ挙句、
それが幽霊になって動き出してるって話だった。
後半では親父が自らマイクに襲い掛かってくるが、
最後はマスコット達にボコボコにされて因果応報。
エンドロールが流れるころには、
僕は死んだような目をして画面を眺めていた。
それくらい物語に何一つ心が動かされなかった。
③無駄にシリアス
弟が誘拐されたり、妹との関係に悩んだり、
家庭環境がシビアなマイク。
幽霊となった子供達にしてもそうだが、
メインビジュアルの機械仕掛けのマスコットの愛くるしさの割に、
結構シリアス路線なのが全くハマっていない。
こんな中途半端なシリアス路線を入れるくらいなら、
ゲームを体験できるかのような内容に振り切ったり、
もっとゴーストバスターズのようなポップな路線にしておけば良かった。
感想
この内容なら1時間で終わって欲しかった。
劇場版の尺にしようとしてなのか、無駄に長い。
怖いのか、切ないのか、残虐なのか、謎めいているのか、
そのどれもが中途半端で、
人気ゲームを映画化する事の難しさを垣間見た。
余程興味がない限りにおいては、
鑑賞しないことをおススメしたい。