著者:結城 真一郎

 

島育ちの仲良し小学生四人組。あの日「ゆーちゅーばー」になることを夢見た僕らの末路は……(「#拡散希望」)。マッチングアプリでパパ活。リモート飲み会と三角関係。中学受験と家庭教師。精子提供と殺人鬼。日常に潜む「何かがおかしい」。その違和感にあなたは気づくことができるか。新時代のミステリの旗手による、どんでん返しの五連撃。日本推理作家協会賞受賞作を含む、傑作短編集。(公式HP)

 

 

真相はどろっどろ 

 

ミステリ短編集。

 

「世にも奇妙な物語」を見ているような感覚だった。

どの話も最後は鳥肌が立つような真相が待ち受けていて、

日常の恐怖を感じさせる内容だった。

 

 

で、僕のそれぞれの評価はこんな感じ。

 

①「惨者面談」⇒〇良い
家庭教師の仲介営業マンとしてしのぎを削る大学生が、とある家族の異変に気がついて……。


②「ヤリモク」⇒△まあまあ
娘のパパ活を案じる一方、マッチングアプリでの出会いをやめられない、中年男が辿る顛末とは。


③「パンドラ」⇒△まあまあ
不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。そこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る〈娘〉が現れる。


④「三角奸計」⇒△まあまあ
リモート飲み会に興じる腐れ縁三人組。でも、久しぶりの「再会」にはある思惑が……。

⑤「#拡散希望」⇒△まあまあ
島育ちの仲良し小学生四人組。人気YouTuberを夢見た三年前。そう、あの日から全てははじまった――。

 

 

正直なところ、

ラストでそれぞれの物語がどこかで結びつくのではないかと予想しながら読んでいた。

 

最後の最後に大仕掛けが待ち受けているのかと思って期待をしていたが、

結果それはなく、あくまでも短編集だった。

 

これが猛烈に惜しかった

 

それぞれの物語がいい感じに嫌な感じの真相をもった物語だったので、

最後も嫌なサプライズをもたらしてくれるかと思ったが、

僕の期待が高すぎてしまった。

 

結局最初の「惨者面談」が一番「おっ!」となったくらいで、

後は、過去に何となく見たことがあるような内容の話が多かった

 

現代っぽい設定はあるものの、

最後は「人が殺される」「死ぬほど追い詰められる」結局そういうオチになってしまって、

鳥肌の立つような真相ではあるけれど、

 

まーそうなるよねぇ。

 

というのが正直な感想だった。

 

 

何度も言うが、それぞれの物語が最後にバチっとつながっていたとしたら、

もう少し評価は高かったと思う。

 

スナック感覚で召し上がっていただくのがちょうど良いかな。

 

 

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