監督:スコット・マン
主演:グレイス・キャロライン・カリー、バージニア・ガードナー
 
地上600メートルの超高層鉄塔に取り残された2人の若者の運命を描いたサバイバルスリラー。
 
山でのフリークライミング中に夫を落下事故で亡くしたベッキーは、1年が経った現在も悲しみから立ち直れずにいた。親友ハンターはそんな彼女を元気づけようと新たなクライミング計画を立て、現在は使用されていない超高層テレビ塔に登ることに。2人は老朽化して不安定になった梯子を登り、地上600メートルの頂上へ到達することに成功。しかし梯子が突然崩れ落ち、2人は鉄塔の先端に取り残されてしまう。(映画.com)
 
FALL フォール
Fall
2022/イギリス・アメリカ合作
配給:クロックワークス
 

 

地上600mの地獄 

 

気になっていた作品だったのでアマプラで鑑賞。
自業自得過ぎる気がするが、
完全に地獄なシチュエーションだった。
 

  グッと来た点

 

①地獄のような高さ
 
地上600mは生半可ではなく、
高所恐怖症の方は絶対にこの映画は見ない方が良い。
 
それくらい、高さを体感できる作りになっている。
 
落ちても生き残れそうというレベルではなく、
 
落下=Death
 
が確定なので一瞬も気を抜けない。
 
尋常ではない高さが異様な緊張感を生んでいた。
 
 
②ワンシチュエーションでも色々やるんです
 
登って追い詰められるだけかと思ったら、
結構いろんなアイディアが詰まっていた。
 
信号銃、携帯の放り投げ、
二股発覚、リュック回収、
ドローン、充電、
ハゲワシ食う、
ハンター(友達)落とす、
 
と言うことで、
いろんな展開があって、
飽きさせない作りにはなっていた。
 

 

  惜しい点

 

①流石に妄想癖すぎる
 
友人のハンターは、
リュックを回収したあと、
落下して命を落としていた。
 
しかし、
ベッキーはハンターが死んだことを受け止められず、
その後も妄想の中でハンターに話しかける。
 
途中、ハンターがすでに死んでいる事がわかるのだが、
流石になぁ、、、
 
ちょっとこれは無理やり過ぎたわ。
 
 
②結局自分で登ってるしな
 
とんでもシチュエーションに取り残された二人に対して、
当然生き残って欲しいという思いもあった。
 
ただ、もとはといえば自業自得。
たとえベッキーをなぐさめるのがきっかけだったにしても、
これはマジで無謀すぎたので、
なんだか感情移入が出来なかった。
 
例えば、悪の組織に連れ去られて、
監禁場所が地上600mとかならまだ気持ちが入ったかな。
 
「だから言ったこっちゃない」という思いが先行してしまった。
 
 

  感想

 

ワンシチュエーションで良くここまで広げられたと思った。
 
映画では2~3日夜を明かしているが、
1日でも地獄なのに、
3日は無理。
 
ガクブルが止まらん状況必須なので、
主人公たちのハートの強さには恐れ入った。
 
バズリたいのはわかるけど、
バズった代償が自分の命ってのは嫌だわぁ。
 
無茶すればいいってもんじゃないね。
 
ってか、最初に塔の上から小便するシーンがあったが、
大はどうしてたんだろう?
 
まさか耐えてた?
いや、無理でしょう。
 
だとしたら、
やってる可能性は高い。
 
、、、、、テレビ塔は登らん方がいい!