監督:ジャン=フランソワ・リシェ
主演:ジェラルド・バトラー、マイケル・コルター
ジェラルド・バトラー主演で、ゲリラ組織が支配する島に不時着した飛行機の機長が、犯罪者と手を組みながら窮地を乗り越えていく姿を描いたサバイバルアクション。
悪天候のなか、落雷でコントロールを失った航空機のブレイザー119便は、奇跡的にフィリピンのホロ島に不時着する。機長のトランスや乗客ら17名はからくも一命をとりとめたが、不時着した場所は凶暴な反政府ゲリラが支配する無法地帯だった。ゲリラたちが迫りくる中、トランス機長は生き残りをかけ、乗客の1人だった移送中の犯罪者ガスパールと手を組む。
乗客を守るという機長としての責務を全うしようと奮闘するトランス役をバトラーが務め、トランスと手を組むことになる謎めいた犯罪者のガスパール役にドラマ「ルーク・ケイジ」で知られるマイケル・コルター。元MI6という経歴を持つスパイ小説家チャールズ・カミングが執筆した脚本をもとに、「アサルト13 要塞警察」「ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男」のジャン=フランソワ・リシェ監督がメガホンをとった。(映画.com)
ロスト・フライト
Plane
2022/アメリカ
配給:ポニーキャニオン
なぜ生きていられるのか?
イコライザーの過去作を漁る前に、
ちょっとつまみ食い。
こんなにもピンチなのに、
よくやり過ごせているなと、
無敵のトランス機長の奇跡を何度も見ることになった。
グッときた点
①死亡フラグが立ちまくっているのに
最初の墜落、
廃屋で敵に襲われる、
丸腰で敵に交渉、
飛行機飛び立つ前の銃撃戦、
再着陸のギリギリ感、
もはや、どのシーンでも死ねるの連続。
でも、死なない。
それはバトラー兄貴だから。
兄貴が本作でもラッキーマン過ぎてグッと来た。
こういう映画はシンプルにグッドエンドが1番。
②廃屋での長回し
廃屋でいきなり現れた敵と、
ワンショットでのバトル。
これがなかなかの迫力!
本物の格闘技のワンシーンをみているかのような圧と緊張感があり、
手に汗握るシーンだった。
正直ココが本作のハイライトだった。
惜しい点
①脱獄犯の行方
トランスの最大の機転は、
脱獄犯のガスパールを解放したこと。
これによって、
本来死んでいたはずのはずの兄貴は生き残ることができたわけだ。
で、ラスト。
ガスパールは交渉用に用意した金を持って島に残ることになる。
その選択はわかるけど、
やっぱりその後、
彼がどうなったかは少しでいいから示して欲しかった。
②前短く、後ろ長く
前半、墜落から敵に襲われるまでがちょいと長いかな。
一方、敵に人質を取られてからの時間がちょいと短い。
このバランスを変えて、
敵との戦いの時間を長くして、
もっとハラハラさせて欲しかった。
③敵が魅力的じゃない
敵は反政府ゲリラなんだが、
全く魅力を感じない。
ただ野蛮でわがままなだけで、
とにかく鬱陶しい。
敵のボス(焼きそばみたいな髪のやつ)に至っては、
別にこいつじゃなくても良いというレベル。
敵の描き方が浅く、
彼らの目的や存在意義が全く見えなかった。
感想
それなりにハラハラドキドキはあったが、
特別感を感じる作品ではなかった。
こうした映画をある程度見慣れてしまっているかもしれないが、
とにかく何かがもう少し足りなかった。
きっと先日見たイコライザーがおもろ過ぎたせいだわ。
困ったもんだ。