監督:デレク・ツァン 、アンドリュー・スタントン 、ジェレミー・ポデスワ 、ミンキー・スパイロ

主演:ジョバン・アデポ、エイザ・ゴンサレス、ジェス・ホン、ベネディクト・ウォン、アレックス・シャープ

 

SF界のノーベル文学賞といわれるヒューゴー賞をアジア圏の作品として初めて受賞した、中国の作家・劉慈欣氏による世界的ベストセラー小説を、デビッド・ベニオフ、D・B・ワイスら「ゲーム・オブ・スローンズ」を手がけたクリエイター陣が映像化。1960年代の中国である若い女性が下した重大な決断が時空を越えて現代に影響を及ぼし、不可解な現象を目の当たりにした科学者たちが、型破りな捜査官と手を組み、人類史上最大の脅威に挑んでゆく(映画.com)

 

原題:3 Body Problem
製作国:イギリス、アメリカ、中国

 

 

宇宙規模の前振り 

 

原作は未読。

気になっていたけど、僕はSFはちょいと苦手。

なので、映像で見ておこうという事で鑑賞。

 

とんでもねースケールなのは間違いないが、

スケールがでか過ぎて、8話では到底着地しないという結果だった。

 

 

  グッときた点

 

①超ド級のスケール

 

・夜空の星々がウィンクする

・何千万人の人達がコンピューターみたいにサインを出しあう。

・とんでもねー技術のアメーバみたいなやつが地球を覆ってみる。

・冷凍保存した脳みそが乗る飛行物体にパラシュートをつけて核を連続爆破させて光のスピードを出そうとする。

 

と、こうして書いているだけでもスケールが凄い。

 

地球規模ではなく、完全に宇宙規模。

とんでもない話だった。

 

 

②ウィルの献身

 

冷凍保存した脳みそ。

それは末期がんとなったウィルという大学講師の脳みそだ。

 

このウィルが前半で余命が短いことが判明する。

 

何故、ウィルがこうした境遇なのかと思っていたら、

後半で、三体星人の調査のために脳みそを探査機に載せて飛ばすというとんでもない作戦が考案され、

その作戦にウィルが大抜擢される。

(初見では「なるほど、そのためのフリだったのか!?」となった)

 

ウィルはジンという科学者の女性を愛していて、

その思いが後半になるにつれて強くなっていく。

 

ジンにもウィルの想いが伝わっていくのだが、

このウィルの献身っぷりがとにかく切なくてグッときた。

 

 

③あのデバイス

 

三体星人が地球によこした謎のゲーミングデバイスが登場する。

 

頭に被るタイプのもので、

被ると五感ごとゲームの中に放り込まれる仕様になっている。

 

物語の中では大変危険な存在として登場するが、

これが実際に合ったらニンテンドースイッチとかVRとか言ってる場合じゃないどえらいデバイスになりそう。

 

ということで、命の危険がないのであれば、

ぜひ体感したいと思ったので触れておきました。

 

 

  惜しい点

 

①8話でスタートライン

 

原作に割と忠実で、

ちゃんと物語を圧縮しているようだが、

せっかちな僕には、

これでも結構しんどかった。

 

スケールはデカいけど、

基本は会話劇なので、

退屈に感じる事も多々あった。

 

で、ようやく最終話を見終えたと思ったら、

「さぁ、俺たちは負けねーぞ」みたいな雰囲気で、

完全にTo Be Continued状態に突入してしまったので、

「おいーーーー!!これからじゃねーか!!」という胸叫びが止まらなかった。

 

②で、いつ戦うんだい?

 

中盤位から三体星人は人類を煽りだしてくる。

 

「お前たちは虫けらだ」と、

世界中の電光掲示板にメッセージを発信し、

イキリ散らかし始めたもんだから、

案の定人類大パニック。

 

お!いよいよ来るか!!

と思ったら、地球来訪は400年後とのこと。

 

4、、、400年!?

 

遅くねぇ? 

 

で、もちろん、8話では到着せずに終了。

 

三体星人との闘いが見たかったので、

今回は完全に消化不良だった。

 

 

  感想

 

前評判通り、スケールはとにかくデカい。

 

そして、400年後に来るであろう敵との闘いという、

訳の分からない世界観もすごく面白いと思った。

 

ただ、4話あたりからは、

1話終わっても次を見たいと思えるほどの引きがなくなっていたように思えた。

 

シーズンがどこまで続くかわからない。

だが、せっかく始まったので、

最後まで描いてもらいたいと思う。

 

果たして人類は勝てるんかいな?

 

今の所、勝てる要素は全く見つからん。

三体星人強すぎるって。