監督:ザック・スナイダー
主演:ソフィア・ブテラ、ミキール・ハースマン、ペ・ドゥナ、チャーリー・ハナム、スタズ・ネア、ジャイモン・フンスー
「アーミー・オブ・ザ・デッド」「ジャスティス・リーグ」のザック・スナイダー監督が、黒澤明監督の名作「七人の侍」にインスパイアされて撮りあげたSFスペクタクル2部作の第2部。銀河を支配する悪の帝国マザーワールドと、自由を取り戻すべく立ち上がったアウトロー集団「チーム・レベルズ」の最終決戦の行方を描く。
悪の帝国マザーワールドへの復讐を誓った熱き戦士コラと、彼女のもとに集結した銀河の反乱者たち。一度は帝国の軍勢を退けることに成功した彼らだったが、無尽蔵の軍事力を誇る帝国が再び襲いかかる。コラが暮らしていた村に迎え入れられた彼らは、勇敢な村人たちとともに全てをかけた最後の戦いに挑む。
主人公コラをソフィア・ブテラ、二刀流使いのネメシスをペ・ドゥナ、荒くれ剣闘士タイタスをジャイモン・フンスー、戦う農家ガンナーをミキール・ハースマンが演じ、ロボット騎士ジミーの声を名優アンソニー・ホプキンスが担当。Netflixで2024年4月19日から配信。(映画.com)
2024年製作/123分/アメリカ
原題:Rebel Moon - Part Two: The Scargiver
配信:Netflix
配信開始日:2024年4月19日
え、、?じょ、序章!?
パート1があまりにも中途半端で、
これで終われるのか疑問だったが、
ひとまず終わることが出来た。
が、最後はここからがスタートみたいな終わり方で、
ザックがやる気満々なのが伝わって来た。
グッときた点
①後半のバトルシーン
ドンパチが目まぐるしい。
銃弾がバチバチに飛び交う中、
パート1で集まった仲間達が暴れ回る。
ザックの真骨頂のアクションが爆発する後半の戦闘シーンは見どころ満載だった。
②巨大戦艦の墜落バトル
内部を爆発させたことによって、
とんでもなくデカい飛行戦艦が墜落する。
その墜落する戦艦の中で、
パート1で倒したはずのノーブル提督とコラが戦うのだが、
これがまた激しい。
CGフル活用のシーンだと思うけど、
迫力があって見応え十分だった。
③ジミーの悟空ポジション
かつて王に仕えたロボットの戦士「メカニカル・ナイト」の最後のメンバーであるジミーというロボット。
惜しい点
①そういえばラスボスどこ行った?
本作のラスボスは摂政バリサリウスというやつなんだけど、
コラの思い出シーン以外は全く出てこない。
こいつを倒さなきゃいけないはずなのに、
おかっぱ頭のノーブル提督がパート1から再戦という流れ。
パート2でも、現在のバリサリウスに触れて欲しかった。(パート1では出て来たのに)
ってか、やっつけて欲しかった。
②まだやる!?
ラストはコラが殺したはずのお姫様が生きていること分かり、
姫を見つける旅を始めようと決意するシーンで終わる。
パート2で終わりかと思ったら、
むしろこれまでは序章で、
ここからが姫救出の本番ということだが、
パート2でチャッと終わらせて欲しかった。
だったら、パート1のレビューで少し触れた通り、
ぱーと1,2はドラマシリーズで全8話にして、
仲間集めも丁寧に描いて欲しかった。
感想
パート1、2を見終わって、
ザックのやりたいことは分かったが、
とにかくもったいない作品だった。
予算の関係か、人物の掘り下げが出来切れておらず、
説明的な会話がちょいちょいあって、
そこで補完するしかないという残念仕様。
アクションはバチバチにかっこよく、
凄い世界観なのはわかるが、
人間ドラマの描写が薄くて胸に刺さらないのが本当に残念だった。
さらに「まだまだやりまっせ」な〆方で終わるのだが、
これ、あと2回くらいで終われる?
何度も言うが、
ドラマシリーズでシーズン2で完結だったら、
ちゃんと描き切れそうな気がしたので、
ジャスティス・リーグの時のように、
ディレクターズカットで再度チャレンジしてもらいたい。