監督:トメック・バギンスキー

主演:新田真剣佑

 

テレビアニメも世界的人気を博した車田正美原作の名作漫画「聖闘士星矢」をハリウッドのスタッフやキャストが集結して実写映画化し、「パシフィック・リム アップライジング」にも出演した新田真剣佑が主演を務めたバトルアクション。

幼い頃に姉と生き別れた青年・星矢は、現在はスラム街の地下格闘場で戦いながらその日暮らしの生活を送っていた。ある日、戦いの最中に不思議な力を発したことから、彼は謎の集団に狙われる身となる。やがて自身の内に「小宇宙(コスモ)」という力が秘められていること、そしてその力を鍛え、女神アテナの生まれ変わりである女性シエナを守る運命にあることを知った星矢は、その運命を受け入れ、厳しい修行を重ねていくが……。

共演は「ロード・オブ・ザ・リング」のショーン・ビーン、「X-MEN」シリーズのファムケ・ヤンセン、「ジュマンジ」シリーズのマディソン・アイズマン。Netflixドラマ「ウィッチャー」で製作総指揮・演出を手がけたトメック・バギンスキーが監督を務めた。(映画.com)

 

2023年製作/114分/G/日本
原題:Knights of the Zodiac
配給:東映
劇場公開日:2023年4月28日

 

 

聖闘士星矢 The final
 

 

いや、これ続編ないでしょ!

 

これはひどかったなぁw

一番の問題は聖闘士星矢に対する愛が感じられなかったことだった。

 

 

  グッときた点

 

①CGは頑張っている

 

ここは結構頑張っていた。

聖闘士同士の戦いのときのオーラみたいなCGは若干ダサさを感じたが、

それ以外はCGが作品に溶け込んでいて、

違和感はなかった。

 

 

②まっけん

 

体もバキバキ、英語もペラペラ。

ちゃんとハリウッドの期待に応えようとしているのが、

逆に悲しく思えてしまった。

 

 

  惜しい点

 

①物語がぜんぜん面白くない

 

中盤くらいまで修行して、

強くなって中ボスを倒す。

 

で、「フェニックスの一輝」相当のネロというラスボスを倒したら、

女神が覚醒したもんだから、

「君を守る!」と言って制御する話。

 

最後は「さぁ、これから仲間を集めしよっか」ってな感じで終わる。

 

まったく刺さらなかった。

 

 

②キャスト

 

結構映画を見ている方の僕だが、

まっけん以外、誰が誰だか分からなかった。

 

アメリカ人から見たら、

むしろ「まっけん誰やねん」かもしれない。

 

ただ、名が知れていないのは問題ない。

 

役に合っていないのが問題だ。

 

どのキャラも役にフィットしておらず、

全く感情移入が出来なかった。

 

劇中、キャラがちょいちょい涙を流すシーンがあるのだが、

これを映画館で正規料金を払ってみていたら、

こっちが泣きたいくらいだっただろう。

 

 

  感想

 

東映が80億を突っ込んだ作品。

80億がだいぶ痛い授業料になってしまった。

 

この手の作品でよくある事だけど、

みんな間違いなくヒットを狙っているんだから、

やるならちゃんとやればよいのにと思った。

 

どうしてこういう作品が生まれてしまうのか誰か教えて欲しい。

 

色々な評価を見ても、軒並み評価が低いこの作品。

 

ということは、制作、企画の過程で勝ち目がないことは、

チームがうすうす分かっていたのではないかと思う。

 

その原因追及が出来なければ、

こうした可哀そうな作品が生まれ続けてしまう。

 

原作に罪はない。

 

聖闘士星矢という日本の素晴らしいコンテンツが、

この作品で誤解されないようにしてもらいたい。