監督:マイケル・ベイ
主演:ジェイク・ギレンホール、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、エイザ・ゴンザレス
「トランスフォーマー」シリーズのマイケル・ベイ監督がジェイク・ギレンホールを主演に迎え、強盗を働いた元軍人の主人公が、瀕死の警官を乗せた救急車で逃走劇を繰り広げる姿を描いたノンストップアクション。アフガニスタンからの帰還兵ウィルは、出産直後の妻が病に侵され、その治療には莫大な費用がかかるが保険金も降りず、役所に問い合わせてもたらい回しにされるだけだった。なんとかして妻の治療費を工面しようと、血のつながらない兄のダニーに助けを求めるウィル。犯罪に手を染めるダニーが提案したのは、3200万円ドル(約36億円)もの大金を強奪する銀行強盗だった。計画通りならば、誰も傷つけることなく大金だけを手にするはずだったが、狂いが生じて2人は警察に追われる事態に。やむを得ず逃走用に救急車に乗り込んだ2人だったが、その救急車はウィルに撃たれて瀕死となった警官を乗せていた。乗り合わせた救命士キャムも巻き込み、ダニーとウィルはロサンゼルス中を猛スピードで爆走することになる。ダニー役をギレンホールが演じるほか、ウィル役を「マトリックス レザレクションズ」のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、キャム役を「パーフェクト・ケア」のエイザ・ゴンザレスがそれぞれ演じる。2005年製作のデンマーク映画「25ミニッツ」のリメイク。(映画.com)
2022年製作/136分/PG12/アメリカ
原題:Ambulance
配給:東宝東和
「マイルド破壊王」
エメリッヒと双肩をなすベイ。
にしては、本作の破壊は割と抑えめであった。
しかし、これ、
なんか複雑な映画だった。
妻を助けるためのお金が工面できず、
夫が仕方なく犯罪に手を染め、
本当はやっぱり善人だったから、
最後は盗んだお金が妻の元に渡り、
おそらく妻が助かるというもの。
そもそも妻が助けられるシチュエーションにさえなっていれば、
ウィルも犯罪に手を染めずに済んだのに。
お金って本当に不公平。
ダニーの計画はすぐに破綻し、
2人は救急車に乗ってカーチェイスを繰り広げる。
救命救急士と、負傷した警官を乗せて。
この状態で
まだあと1時間ちょいの時間を残していたので、
どういう展開でいくのだろうと思ったが、
飽きずに見ることが出来た。
途中、マフィアに匿ってもらったのに、
その基地を殲滅する所がピークだったかな。
血のつながっていないダニーとウィルの兄弟としての絆と覚悟が決まった瞬間だった。
最後に救命士を人質に取ったダニーを撃ち抜いたウィル。
ダニーとって良心こそが優先順位の一位だと言うことを示したシーンだった。
路面を舐めるようなカメラワークで、
スピード感ある映像を見せてくれるが、
ここ最近の良質なアクション映画と比較すると、
アクション的にも映像的にも並な内容だった。
ジェイク・ギレンホールが好きなので、
彼のはしゃぐ姿をたくさん見ることが出来て楽しかった。
ってか、主演:ジェイク・ギレンホールってなってるけど、
ジェイクは主役じゃなくないか?
主役はウィルで、ダニーは限りなくそれに近いわき役な気がしてならないので、
どう考えても宣伝効果上、そうなったとしか思えなかった。
さて、飽きずに見ていたものの、
正直、この内容なら1時間半でスッキリ収められると思った。
いかにもベイ。
いかにもアメリカって感じの映画でした。
