監督:今泉力哉

主演:若葉竜也、穂志もえか、古川琴音、萩原みのり、中田青渚、成田凌

 

「愛がなんだ」の今泉力哉監督が、下北沢を舞台に1人の青年と4人の女性たちの出会いをオリジナル脚本で描いた恋愛群像劇。下北沢の古着屋で働く青年・荒川青は、たまにライブを見たり、行きつけの古本屋や飲み屋に行ったりしながら、基本的にひとりで行動している。生活圏は異常なほどに狭く、行動範囲も下北沢を出ることはない。そんな彼のもとに、自主映画への出演依頼という非日常的な出来事が舞い込む。「愛がなんだ」にも出演した若葉竜也が単独初主演を務め、「少女邂逅」の穂志もえか、「十二人の死にたい子どもたち」の古川琴音、「お嬢ちゃん」の萩原みのり、「ミスミソウ」の中田青渚が4人のヒロインを演じる。成田凌が友情出演。

 

2019年製作/130分/G/日本
配給:「街の上で」 フィルムパートナーズ

 

「あ、こんなことあったかも」

 

の連続だった。

 

それは、起こっている事象そのものではなく、

交わしている会話のレベルの話。

 

ドラマ的な盛り上がりは、

後半にちょこっと雪との復縁という形でやってくるが、

2時間の上映時間内に大事件は起きない。

 

でも、それがいい。

 

みんな本当に下北に居そうな人々だし、

下北に入り浸っていたわけではないけど、

映画に出てくるような雰囲気にどっぷり遣った記憶はある。

 

一番、良かったシーンは、

青がイハの家で恋バナするシーン。

 

今にも何かが起こりそう(実際は何も起きない)なのだが、

この二人の会話がほんとうに自然で、

とくにイハの醸し出す雰囲気が素晴らしかった。

 

著名な俳優はいないけれども安っぽくはなく、

もう少しこの感じを見ていたいとさえ思えた。

 

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