監督:アーロン・ソーキン

主演:エディ・レッドメイン、ジョセフ・ゴードン=レビット、サシャ・バロン・コーエン、マイケル・キートン、マーク・ライランス、ジェレミー・ストロング

 

「ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー脚色賞を受賞し、「マネーボール」や自身の監督作「モリーズ・ゲーム」でも同賞にノミネートされたアーロン・ソーキンがメガホンをとったNetflixオリジナル映画で、ベトナム戦争の抗議運動から逮捕・起訴された7人の男の裁判の行方を描いた実録ドラマ。キャストには、「ファンタスティック・ビースト」シリーズのエディ・レッドメインをはじめ、ジョセフ・ゴードン=レビット、サシャ・バロン・コーエン、マイケル・キートン、マーク・ライランス、ジェレミー・ストロングら豪華俳優陣が集結した。1968年、シカゴで開かれた民主党全国大会の会場近くに、ベトナム戦争に反対する市民や活動家たちが抗議デモのために集まった。当初は平和的に実施されるはずだったデモは徐々に激化し、警察との間で激しい衝突が起こる。デモの首謀者とされたアビー・ホフマン、トム・ヘイデンら7人の男(シカゴ・セブン)は、暴動をあおった罪で起訴され、裁判にかけられる。その裁判は陪審員の買収や盗聴などが相次ぎ、後に歴史に悪名を残す裁判となるが、男たちは信念を曲げずに立ち向かっていく。Netflixで2020年10月16日から配信。それに先立つ10月9日から一部の映画館で劇場公開。(映画.com)

 

2020年製作/130分/G/アメリカ
原題:The Trial of the Chicago 7

 

オフィシャルサイト

 

「法とは?正義とは?」

 

多数の登場人物と様々な思惑を2時間でうまくまとめたアーロン・ソーキンの才能はさすがだった。

これが本当に事実だとしたら(ほぼ事実なんだろうけど)

裁判所っていうのは一体何をする場所なんだろうか?

 

法のもとに人を裁くとあるが、

このシカゴ裁判は茶番でしかない。

 

判事役のフランク・ランジェラが素晴らしい演技で、

憎き判事役を熱演している。

この判事のおかげでいかにこの裁判が狂っているかがよく分かる。

 

法定でのやり取りを見ていて怒りがこみ上げてきた。

これが国家のやることなのかと。

 

ラスト。

トム・ヘイデン(エディ・レッドメイン)が判事に「端的に反省を述べよ」と発言を求められ、

トムはシカゴ裁判の期間中に戦死した4500人以上の戦死者の名前を読み上げ始めた。

 

判事が怒り、静止する中、

その場にいた傍聴者も起立し、

あるものは拳を上げ、拍手が鳴り止まなかった、、。

 

 

次から次に名優達が出てくるので、映画に没頭した。

中でもマイケル・キートンは一番オイシイ役だった。

実在の元司法長官はこの証言のあと、

国から圧力を受けなかったのかが心配になった。

 

これだけ明らかな弾圧をやっておきながら、

いつまでも歴史は繰り返し続ける。

 

「自由の国」とはすいぶん笑わせてくれるもんだ。