監督:ピーター・バーグ
主演:マーク・ウォルバーグ、ローレン・コーハン、イコ・ウワイス、ジョン・マルコヴィッチ
「ローン・サバイバー」「バーニング・オーシャン」「パトリオット・デイ」に続き、マーク・ウォールバーグとピーター・バーグ監督が4度目のタッグを組んだアクションサスペンス。何者かに国家レベルの危険物質が盗まれた。その行方を知るリー・ノアーは重要参考人として政府の保護下にあったが、そんなノアーを抹殺するため武装勢力が送り込まれる。ジェームズ・シルバ率いるCIAの機密特殊部隊はノアーを国外脱出させるため、インドネシアのアメリカ大使館から空港までの22マイル(約35.4キロ)を、武装勢力の攻撃を浴びながら、ノアーを護送するミッションに挑む。ウォールバーグがシルバを演じるほか、「ザ・レイド」シリーズ、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のイコ・ウワイス、ドラマ「ウォーキング・デッド」のローレン・コーハン、初代UFC世界女子バンタム級王者のロンダ・ラウジー、「RED レッド」シリーズのジョン・マルコビッチらが顔をそろえる。(映画.com)
2018年製作/95分/R15+/アメリカ
原題:Mile 22
配給:クロックワークス
「完敗」
最近はなんだか忙しく、大好きな映画を見る時間をなかなか確保できなかった。
少し時間が出来たのでスキマ時間で見られる作品を選んだのがコレ。
「ローン・サバイバー」「バーニング・オーシャン」「パトリオット・デイ」でマーク・ウォルバーグとピーター・バーグのバーグコンビが作ってきた作品が好きだったので、そのノリで見てみた。
今回もかなりの極限状態に追い込まれていくのだが、
主役のシルバ(マーク・ウォルバーグ)がウダウダうるさくて話が入ってこない。
いいから黙って仕事しろと言いたくなる。
こういう情緒不安定な輩が特殊任務を請け負うって、
それの方がリスクな気がするし、
こういう奴があおり運転とかするんだろうって思った。
で、ヒロイン?のアリス・カー(ローレン・コーハン)も何故か旦那ととんでもなく仲が悪く、
映画の情報だけでは旦那のほうがよっぽど冷静で、
アリスも不安定なやつだということしかわからない。
そんな特殊部隊が警護するリー・ノアー(イコ・ウワイス)の方が余程冷静で、そして強い。
肝心の22マイルの警護は、もはや戦争なのに、
最後まで見ると壮大なロシアのドッキリ。
一番最初に殺害した18歳の少年の親がロシアの大富豪で、
そいつがアメリカの特殊部隊に復讐するために、
色々手の混んだ罠を仕掛けたってわけだ。
しかも、その罠に完全にハマり、
特殊部隊は全滅。
唯一シルバだけは生存が確認できた。
「今日は負けたが」「明日はどうかな?」
みたいな事をカッコつけてシルバが言うのだが、
そもそも完敗。
そこは勝てよ。
しかも、最後はリーのドヤ顔で終わるという、
完全敗北映画。
伏線もまぁまぁ張っているだけに、
その伏線が全部ダメな方に流れてしまうという残念な結果。
上映時間も他のバーグ作品と比べてやや短めだったので、
ギリギリで敵の思惑を察知して、
半沢ばりの倍返しをして欲しかった。