監督:クリント・イーストウッド
主演:スペンサー・ストーン、アンソニー・サドラー、アレク・スカラトス
「アメリカン・スナイパー」「ハドソン川の奇跡」の巨匠クリント・イーストウッドが、2015年にヨーロッパで起こった無差別テロ「タリス銃乱射事件」で現場に居合わせ、犯人を取り押さえた3人の若者を主役に、事件に至るまでの彼らの半生を、プロの俳優ではなく本人たちを主演に起用して描いたドラマ。2015年8月21日、オランダのアムステルダムからフランスのパリへ向かう高速列車タリスの中で、銃で武装したイスラム過激派の男が無差別殺傷を試みる。しかし、その列車にたまたま乗り合わせていた米空軍兵のスペンサー・ストーンとオレゴン州兵のアレク・スカラトス、そして2人の友人である青年アンソニー・サドラーが男を取り押さえ、未曾有の惨事を防ぐことに成功する。映画は、幼なじみで親友同士のスペンサー、アレク、アンソニーの3人が出会った少年時代や、事件に遭遇することになるヨーロッパ旅行の過程を描きながら、ごく普通の若者たちが、いかにしてテロリストに立ち向かうことができたのかを明らかにする。
「少年時代:2割、軍隊:2割、観光:4割、テロ:1割、表彰:1割」
この映画を端的に説明すると、
こういうことになる。
テロ事件が題材だが、
それを期待して映画をみると、
とんだ肩透かしにあう。
テロを阻止したことは本当に素晴らしいし、
称えるべき行動だ。
ただ、それをそのまま映画に突っ込んでしまったばっかりに、
物足りない作品となってしまった。
「世界まる見え」のワンコーナーで30分位にまとまった映像の方が、
この事件をちゃんと体感できそうだった。
とにかく、映画にすることはないんじゃないかと思った。
実際の当事者である3名の若者の演技は良かった。
本当に素人なのかというくらい、実に自然な演技だった。
10分弱で一瞬で解決するテロのシーンだが、
やはりイーストウッド、ここは緊張感のあるシーンに仕上がっていた。
3人の中ではスペンサーがほぼ主役級の扱いで、
彼が何故、身の危険を犯してまでもテロに立ち向かったのかが、
前半で描かれる。
それにしても俺が気になったのは、
最初の少年時代のパートで、
やたら校長室に行けと言われるということ。
あんな事でいちいち校長室に来られたら、
校長の職務に支障が出るだろう。
教師一人ひとりがもっと粘って叱らないもんか。
文化の違いなのか、違和感と、シニカルな笑いを覚えた。
ところで、こちらの予告編を見てもらえば分かると思うが
2分ちょっとの予告編の約50%がテロシーン。
実際は10%、、、。
改めて、予告編ってのは良く出来てると感心した。