監督:リー・ダニエルズ
主演:ガボリー・シディベ、モニーク、ポーラ・パットン

悲しいとか、悔しいとか、嬉しいとか、楽しいとか、
そんなんじゃない。
なんだろう?凄いといえばよいのか。

プレシャスは何一つ当たり前の幸せのない環境に育ちながら、
とても力強く、まっすぐ生きている。
なんだかこっちが「元気出せよ」と言われているような気がした。

そんな彼女を取り囲む、中学校のレイン先生を始めとした仲間達とのやりとり。
希望ってのはこういうことなのだ。
何てことはない普通の毎日こそが希望なのだ。

そして、希望の真逆の存在として君臨するのが母親メアリー。
モニーク演じるこの母親の演技は圧巻だった。
さすがオスカーを受賞しただけのことはある。

一切の容赦も無い虐待と、言葉の暴力。
そして最後の告白。
すべてが圧巻。

マライヤ・キャリーやポーラ・パットンの演技も良いのだが、
モニークの前ではそれも霞んで見えた。

カメラワークは好みの手持ちカメラで雰囲気も出ていた。
照明も良かった。

ただ、この物語は始まりに過ぎないかもしれない。
そんな終わり方だった。

プレシャスにとっては2人の子供を連れ出した、
この瞬間から本当の物語が始まるのだと思う。

賛否の別れる映画だと思った。