監督:ニール・ブロムカンプ
主演:シャトル・コプリー、デブ・パテル、ヒュー・ジャックマン、シガニー・ウィーバー

もうちょっと何とか出来たんじゃないかなぁ。

「第9地区」「エリジウム」とリアルな近未来を描き続けるニール・ブロムカンプ監督の最新作。
今回はロボット警察という起こりえそうな近未来を描いている。

ただし、ストーリーには癖がある。
人工知能を持ったチャッピーは、なんとギャングに育てられる。
赤ん坊のような純粋な心を持つチャッピーは、
創造者とギャングの間で道徳感の違いに戸惑いながら成長を遂げていく。

興行収入と印象を上げるのであれば、
ギャングに育てられる設定は無いほうが良かった。
ハッキリ言って、チャッピーが可哀想。

周りからボコボコにされ「チャッピー怖い」「チャッピー家に帰りたい」と嘆くチャッピー。

例えば、これがギャングではなく、もっとまともなファミリーに育てられ、
ちょっとしたユーモアを混ぜながら和やかに進み、
最後にヴィンセント(ヒュー・ジャックマン)の操作する機械と戦い、
その後は、映画の通りの流れになっていたら、
個人的には評価は上がった。こういうのはベタで良い。


恐らく監督は、そういうベタな演出を拒んだのだろう。
確かにそのおかげもあって、他の映画とは一線を画す内容にはなった。
しかし、見ているこちらとしては、
なんだか虐待シーンを見せられているような不快感を感じた。

ただ、最後の発想は素晴らしい。
意識を機械に送り込むなんて、考えてもいなかった。
死んでしまった人間の意識を送り込むことで、
体は機械になるが、意識は生き続けるというもの。

それもPS4を何台もつなげて、VAIOで作ったスーパープログラムだ。
(さすがSONYスポンサー)

チャッピーのリアルな存在感は、さすがニール監督。

もっと、もっと良い作品になれる可能性が多く含まれていただけに残念。