監督:堤幸彦
主演:江口洋介、本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛

やっぱり原発。

東野圭吾原作のクライム・サスペンス。
原作はなんと1995年に発表されているのだが、
その内容ときたら未来を予見していたのかのような物語であった。

その物語はテンポもよく、
最新大型ヘリコプター「ビッグB」が墜落するまでの8時間を、
緊張感を持って進めている。

俳優陣も大御所を揃えており、
とくに柄本明や國村隼、石橋蓮司などの職人たちが、
映画を盛り上げる。

湯原(江口洋介)演じる技術者からはいまいち熱さが伝わってこなかった。
それに比べて三島(本木雅弘)は落ち着いたトーンで、
覚悟をもって取り組んでいるような恐怖に近い熱を感じた。

事件の全貌が見えてくるにつれ、
様々な登場人物の点と点が線で結ばれていく。
それが見えてくるにつれ、
「原発」って何なんだろう。
そんな悲しい気持ちになってくる。

映画の勢いは良いが、
なんだか少しショボい感が拭えない。

原発をめぐってはまだまだ問題が山積みであるが、
この時代に映画化された「天空の蜂」は、
そんな問題に一石を投じる内容になっている。