監督:細田守
主演:役所広司、宮崎あおい、染谷将太、リリー・フランキー、大泉洋

さすが細田監督。

オリジナルの原作で、こんな素敵な物語を紡ぎ出せるなんて、
やっぱりすごい!

映像のセンスや迫力がフーチャーされがちだが、
俺にはこのストーリーこそが最大の魅力であると感じた。

熊徹や他の化け物たちとの交流のうまさ。
現実世界の父親、楓との心のやり取りの上手さ。

見ていて息苦しくなるような若さゆえの苦悩。
前作の「おおかみこどもの雨と雪」もそうだけど、
細田監督は家族を描くのがうまい。
そこには家族の葛藤があり、後悔があり、
感謝と思いやりがある。

本当にうまいと思った。

これを興行的に成功させながら、
芸術作品として成立させている細田監督は本当にすごい。
細田監督レベルまでくると、どしてもアートっぽくなるか、
ベタベタで空っぽな内容(漫画原作の日本映画にありがちなやつ)になるかが多い。
なのに、これだ!

内容もざっくりとしか知らなかったから、
後半の展開はワクワクしながら見ていた。

人間の闇の恐ろしさ、
それでも人間の持つ優しさ。

化け物たちを交えながら、
1人の人間の成長を描いた素晴らしい作品だった。

いいものを見た。