監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
主演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ
凶暴な大自然。
恐ろしい映画だ。
始まった瞬間から、ヒュー・グラスがいる大自然に投げ出される感覚。
一体どんなカラクリで撮影されたのか想像がつかないようなシーンの数々にただただ圧倒された。
話はシンプル。
息子を殺した仇打ちを取る話。
しかし、そこに大自然が立ちふさがる。
だから、そう簡単にはいかないんだけど、
とにかく自然の猛威ったら凄い。
生にすがるとはこの事かと言わんばかり。
熊に襲われるシーンは、
動物ファイトシーン史上、もっとも恐かった。
それが始まり。
地を這いずり回り、火薬で傷を塞ぎ、
生の肉を喰らい、馬ごと崖から落ち、
馬の肉を取り出しその中で眠り、
絶叫と狂気の中でグラスは復讐だけを糧に生にすがりついていた。
ラストの対決のシーンもグチャグチャになりながらのまさに殺し合い。
映画全編を通して、生と死が入り乱れる。
レオ様も良いが、トム・ハーディが光を放っていた。
完全な悪ではなく、誰もが成りうる悪であり、
その存在感がこの映画に落とす影響は大きい。
そして、なんと行ってもエマニュエル・ルベツキ。
この映像は映画館で見る価値がある迫力満点の画だった。
芸術性と、凶暴性が共存する荒波のような画作りは3年連続オスカー受賞を納得させるものがあった。
そんな訳で圧巻の2時間半。
大自然をご堪能あれ。
