監督:クリント・イーストウッド

主演:トム・ハンクス、アーロン・エッカート

 

奇跡というか、実力。

 

実話。

 

出発して間もない飛行機が、鳥の大群と衝突した影響で、

両エンジンが故障し、墜落を余儀なくされる。

それを機長(チェズレイ・サレンバーガー)の経験と判断でハドソン川に不時着させ、

乗員乗客155名の命を救う。

だが、機長は国家運輸安全委員会から厳しい追求を受けることになる。

 

すごい話だった。

 

マジで経験と、実力のなせる技。

 

公聴会の途中で退席した時にサリーがいった

「正直な気持ちを言う。誇らしいと思った」

というのが本当の素直な気持ちだろう。

 

俺も逆にこのレベルの判断が出来たとしたら、

どれだけ誇らしいだろう。

 

事故の内容を激しく見せるというよりは、

人間ドラマに焦点を充て、非常に丁寧にドラマが描かれていた。

 

そこには英雄ではない、

一人の人間であるサリーの苦悩があった。

 

奇跡と書かれているが、

これは奇跡なんかではない。

 

飛行機のことはよくわからないが、

事故が起きてからの機長と、副機長の動きは、

基本に則り動いているように見えた。

 

限られた時間で全ての可能性を試した結果、

導き出した答えが、ハドソン川への不時着だったように思えた。

 

結局これはサリーの経験が導き出した必然の物語なんだと思う。

 

プロフェッショナルとはこういうことなんだろう。