監督:リー・アンクリッチ

 

欠点が見つからない。

 

全てはご先祖様、家族があっての事だって事を、

こんなにもセンスがあって、こんなにもハートルフルで、

そしてファンタジーを盛り込んで、ガッツリ泣かされたら何も言えない。

 

アカデミー賞受賞は当然の結果だと思った。

 

ヒイヒイ爺さんとヒイヒイ婆さんの悲しい過去から音楽を否定する家に育ったミゲル。

でも、彼はミュージシャンになりたい。

もうこの辺の設定からビリビリ来る。

 

そして、死者の日との絡ませ方。

実際、メキシコの祝日として存在するそれを、

見事に調理している。

 

途中まで、ガチでヒイヒイ爺さんはデラクルスだと思っていた。

それが、ヘクターだとわかった時、

主人公と一緒でヘクターが家族で良かったと心から思えた。

 

そして、ヘクターが曲を作った理由。

それを捧げたかった人。

 

原題は「COCO」。

このCOCOが鍵となるし、

COCOの存在がまた泣ける。

 

邦題は「リメンバー・ミー」だが、

それはそれでありだと思った。

 

日本にもお盆があるが、

それがメキシコでいう「死者の日」。

ご先祖様を思う気持ちというはどこの国でも一緒なんだと思った。

そして、ご先祖様の事を忘れてはいけないと思った。

 

曾祖父ちゃん、曾祖母ちゃんには会ったことがない俺だが、

じいちゃん、ばあちゃんは鮮明に記憶に残っている。

そんなじいちゃん、ばあちゃん、父ちゃん、母ちゃんがいて俺がいる。

 

そんな当たり前の事が忘れられがちな世の中だからこそ、

この映画の与えるメッセージにはパワーがあると思った。

 

スタッフロールの後に現れる写真。

制作陣の心を垣間見れた。

 

音楽好きだから、どうしても贔屓目に見てしまうが、

どう考えても素晴らしい作品だった。

 

絶賛の最後に蛇足かもしれないが、

本編上映前に流れた「アナ雪」はいらなかった。

これがなければ、もっと気持ちよく見れた。