【ノルチャ(伊中部)=笹沢教一】イタリア中部地震で、震源に近かったのに1人も死者を出していないとして、中部の町ノルチャが注目を集めている。
過去の震災で耐震基準を強化したことが奏功したようだ。
人口約5000人のノルチャは、今回の震源から北西に12キロ・メートル、一方、229人の死者が出たアマトリーチェは震源から南東10キロ・メートルの位置にある。
© 読売新聞 新築工事が進むノルチャの集合住宅(28日、イタリア中部ノルチャで)=笹沢教一撮影
ノルチャは1979年にマグニチュード(M)5・9、97年にM6・0の地震に見舞われ、住宅や歴史的建造物が損壊して犠牲者を出した。その後、耐震基準を強化し、古い石造り家屋の壁や土台を鉄筋などで補強、新築の建物にも施工時の鉄筋補強を義務付けた。
今回の地震では、壁の一部が崩れる被害はあったが、壁面全体が抜け落ちたり家屋が崩れたりするような被害は出なかった。