和歌山県警が画像を公開、全国に指名手配

 和歌山市の建設会社「和大(わだい)興業」で男性従業員4人が死傷した射殺事件で、和歌山県警和歌山西署捜査本部は29日夜、殺人と殺人未遂の容疑で、社長の次男で元従業員の溝畑泰秀容疑者(45)=同市塩屋1=の逮捕状を取った。溝畑容疑者は覚せい剤取締法違反罪で起訴、保釈中だったが、実刑判決が確定し同日に収監される予定だった。捜査本部は、収監される日に同社を訪れた背景などを調べる。

© 毎日新聞 事件後、会社近くの防犯カメラに映る溝畑泰秀容疑者=和歌山市内で2016年8月29日午前9時ごろ、県警提供

 同社と溝畑容疑者の関係については、「約2年前に会社の仕事を外された」との従業員関係者の証言がある一方、「(溝畑容疑者が)金を握っていたが、社内でもめていたようだ」と話す関係者もいる。溝畑容疑者と現在の社員らの間に何らかのトラブルがあり、収監が迫ったことで強硬な手段に訴えた可能性もある。

 司法解剖の結果、射殺事件で死亡した石山純副さん(45)は胸と腹部を銃弾が貫通し、死因は出血性ショックと判明した。意識不明の重体に陥っている幸前啓喜さん(44)や重傷の2人も、2カ所以上負傷していた。現場にあった薬きょうや弾から、自動式拳銃が使われたとみられている。

 溝畑容疑者は実弾が残った拳銃を持ったまま逃走している可能性があり、捜査本部は溝畑容疑者の顔写真や事件直後に会社近くの防犯カメラに映った画像を公開し、全国に指名手配して行方を追っている。