さらに、NACで7日目胚盤胞を移植している割合も大きく減っています。
直近の実績では、7日目胚盤胞を移植した割合は全体の4%に過ぎないのに対して、過去の実績では18%も占めています。
技術は上がっていますし、いきなり人間の体が変わるとは考え難い
何より、年齢が上がるにつれ、5日目胚盤胞ができる割合は下がります
日本では不妊治療を行う人々の年齢が急速に高齢化
していますから、普通に考えれば、5日目凍結胚の割合は減るはず
なのに昔と今とでNACで5日目凍結胚の割合が増えて7日目胚盤胞が減っているのは、WHY

一つ考えられるのは技術の進歩です。
培養液のクオリティが上がるなど、近年、培養技術は進歩。特にNACは日本で最も技術が進んでいる不妊治療クリニック。
5日目胚盤胞の割合が増えたのは、人間の生殖能力が上がって5日目に凍結できる胚がたくさん誕生しているのではなく、技術の進歩によって、これまで少しの差で6日目に凍結していたものが5日目に凍結できるようになり、New 5が誕生しているからだとしたら?
仮に、技術進歩により、これまで7日目胚盤胞だったものがなんとか6日目に凍結できるようになり、New 6が誕生しているとしたら?
さらに、これまで成長を停止していた胚が無事に胚盤胞まで育ち、7日目に凍結できるようになり、New 7が誕生しているとしたら?
人間の生物学的進歩は(仮にあるとしても)技術進歩に比べて格段に遅いですから、もしかするとNew 6が6日目胚盤胞、New 7が7日目胚盤胞全体の妊娠率を引き下げているのかもしれません。
また、同じ良好胚盤胞であれば5日目凍結でも6日目以降でも妊娠率に大きな差がなかったとする研究報告もあるように、凍結した日で妊娠率にどれほどの差があるかは、胚盤胞のグレードをコントロールしなければ正確には分かりません。
いずれにしても、早く凍結できた胚盤胞の方が高い妊娠率につながっているとは一般的に言えても、その違いの大きさは、きちんと年齢や胚盤胞のグレードなど、諸々の条件をコントロールして検証しなければ分かりません。
確率の数字だけを鵜呑みにするのは、危険

確率が高くても低くても、数字に一喜一憂しないのが、ポイントですね

