町内行事で 昔ばなし 民話を聞く会 に参加してきました。

昔話っていうと こどものために・・と思っていたけれど

けっしてそうではなくて・・

こども 大人 関係なく伝えたいことが

お話になっているのだな・・と認識しました。

(*^^*)

 

子どもたちのいない会だったので・・

どうなのだろう・・と最初は思っていたのです。

でもね・・これは大人のための昔ばなしだ・・って

しみじみ思ったのです。

語り部のみなさん ほんとにありがとうございました。

7つのお話を聞き どれも う~ん なるほどね(*^^*)

って考えさせられたのでしたが・・

 

初めて聞いた 嫁と姑婆さ というお話

とっても仲の悪い嫁と姑婆がなぜか2人で暮らしていた。

(今ではほぼありえないことかも・・ですよね)

姑婆に意地悪され続けていた嫁が

庄屋さまのところへ

憎い姑婆を殺す方法はないかと相談に行く・・。(怖いですね)

庄屋さまは話を聞き とてもフワフワのおいしそうなお饅頭を3個もってきた。

これには毒が入っていて3個食べたら死んでしまう・・という。

けれど憎い姑婆には毒が入っているなどと気づかれないように

やさしくやさしくすすめて食べてもらうこと と。

 

嫁は喜んで持ち帰り

「町に買い物に行ったらとてもおいしいお饅頭をみつけた。

 食べさせてあげたくて買ってきたよ。どうぞ食べて」とすすめる。

姑婆は 嫁がそんなこというなんて、毒でも入れてきたに違いない と

食べようとしなかったけれど・・

「せっかくおいしかったから買ってきたのに・・」と

嫁は無理に食べさせようとするわけでもないので・・

もしかして本当に買ってきてくれたのか??と思い1口食べてみる。

それはとってもおいしくて・・とうとうみんな食べてしまった。

 

嫁はみんな食べたことを知ると・・

夜中に もう死んだか・・とそっと姑婆の部屋をみる・・

 

するとガーガーいびきかいてぐっすり眠っていた。

 

これはどうしたことかと庄屋さまのところへまたでかけ・・

饅頭3個食べても死ななかった。どうしたものか・・と。

庄屋さまは「そうか あの薬は効かなかったか。ではもっと強いものを」・・と

何やら白い粉をもってきた。

家に帰ったら おはぎを5個作りなさい。その中にこの薬をまぜて食べさせるといい。

5個たべたら死んでしまうから と伝える。

嫁は言われたとおり 帰るとすぐにおはぎを作りはじめた。

白い薬をみんな入れて5個のおはぎを姑婆のところへ持っていき

おはぎ作ってみたから食べて とすすめた。

姑婆は1つ食べ おいしい と言った。

 

嫁は「今日は寄り合いがあってでかけるから」と姑婆に言った。

すると姑婆は「寒いからおれのうわっぱりをきていけ。

婆のだから地味でお前には似合わんかもしれんが 寒いよりはまし」と

手渡してくれた。

嫁はそれを ありがとう と羽織りでかけていった。

 

でかけながら嫁は思った。

この頃の姑婆は悪口いわずにやさしくなった。

このまま おはぎ5個たべて死んでしまったらどうしよう・・

ひとりぼっちになるより一緒に仲良く暮らせた方がいいのではないか・・と。

 

庄屋さまのところへ行き 嫁は姑婆がおはぎを5個食べて死んでしまったらどうしよう。

意地悪言わずやさしくなった姑婆と一緒にくらしたい と伝えた。

すると庄屋さまは 姑婆はやさしい嫁に意地悪を言わなくなり

自分もやさしくしようとするようになった。

嫁さんも悪口言わない姑婆にやさしくされるようになり いっしょに暮らしたいと思うようになった。

そう思い続ければ おはぎ5個食べても死ぬことはない といったそうです。

 

もともと毒なんかではなかった ということですよね。

お互い相手を思えばやさしくなれる いいところも気付けるっていうことですね。

憎い 憎い ばかり言っていてはよいことはない の戒めです。

 

もうひとつ 雪おしょう というお話。

確か日本昔ばなし でみた記憶がある・・・。

 

毎晩遅くに 若い女の人が飴を買いにくる。

どうして夜遅くにこんな若い娘が??と思った店の主人。

そっとその娘の後をつける。

 

お寺に向かい さらに奥へと入っていく。

無縁仏の墓の方へいくのがみえたが・・

ふっと消えて見えなくなった。

どこへいった?と探すと

どこかで赤ん坊の泣き声が聞こえる。

 

あわてて和尚のところへかけこみ

赤ん坊の声がすることを知らせると

さっそく探してみることになる。

最近 身ごもった女の行きだおれがおり・・

無縁仏として葬った。

そのあたりから泣き声は聞こえる・・。

 

掘りおこして棺をあけると赤ん坊がおり泣いていた。

生まれた赤ん坊のために飴をあたえていたのか・・

 

母の子を思う気持ちはこんなに深いよ・・

と思えるお話でした。

 

 

最近 ニュースで小さな子どもの痛々しい話を知り

なんだか世の中おかしくなっている??

 

大人は子どもを守るもの・・

自分の子どもがかわいくない っていう親に

保育士をしている頃に出会ったことがあったけれど・・

わたしには意味がわからなかった。

その人にしかわからない何かがあったのかもしれないけれど・・。

わかりたいとも思わない。

子どもだって親を選んで生まれてくることなんかできないのじゃないの?

って思ってしまうのは・・わたしだけでしょうか。

 

なんだかいろんなことを考えさせられる貴重な時間でした。

昔ばなしが子どものためだけにあるのではない。。

後に生きる人に伝えたい何かがあるから感じとってね・・

と言われた気がしたのでありました。

 

どのお話も・・

実は方言を使いとても興味深くお話してくださいました。

方言が理解できる年代でほんとに良かった(*^^*)

素敵な時間をありがとうございました。

また機会があれば ぜひ聞きたいです。

そのときは またよろしくお願いいたします(*^^*)