うちの祖父の妹の話。

 

この話は昔母から聞いた話なんだけど、母は3人姉弟で母が長女、弟、妹がいた。

妹は戸籍上は養女で祖父の妹(私の叔祖母)の子だったんだけど、祖父が引き取って自分の娘として育てたんだよね。

 

私の叔母なわけだから、私が子供の頃は家に来たり、すでに他界しているけどそれまで普通に親戚付き合いがあった。

 

何故、祖父は妹の子を育てることになったのか?なんだけど、

 

詳しい経緯は知らないが、昔、祖父の妹が知人に「すごく楽しくて天国みたいな場所」だから精神病院に入院してみようよと誘われたらしいのだ。

 

いやいや意味がわからない、入院を誘うって何だ?天国がどんな場所かしらんだろって、ツッコミを入れたくなるんだが、この辺りの事情は私にはわからないから聞いたままを書いてます。

 

当然、祖父は気が違ってるわけでもないのに何故なんだと、何度も止めたらしいんだけど入院してしまったらしいんだよね。

 

その後、ある日祖父に妹が亡くなったっと病院から連絡が来たらしいんだ。

 

祖父が病院で妹の遺体と対面した時、髪が逆立ち、着ている物には血が着いていて、別人なんじゃないかと疑いたくなるような不審な死に方をしてたらしい。

 

当時の時代背景や、病院からどういう説明があったのか詳細はわからないけど、精神病院へ入院して死亡退院したっていうのは事実なんだよね。

 

それで気になったんで何年前なのかちょっと考察してみた。

 

二十歳の時に着物を着ている母の隣に、叔母が写っている写真を見たことがあるんだよ。

ということは、その時すでに叔母を祖父が引き取っているってことだ。

 

年齢早見表で見ていくと、母が二十歳のときは1961年で昭和36年、今から63年前。

 

地元にある二つの精神科単科病院のうち、ひとつは昭和36年にはまだ存在していない。

もうひとつは昭和30年から存在している。

 

叔母のはっきりした年齢を知らないから写真の見た目から精々15歳。

だったとすれば写真の時より6年以上前に亡くなってる可能性もある。

 

そうすると地元には精神病院は存在しないので他県の精神病院ということになる。

 

今も酷い話はたまにニュースで見るけど、今よりもっと人権意識が低い時代だっただろうから、やりたい放題だったんだろうね。

 

因みに死亡したのが昭和30年にできた地元の精神病院だったとすると、そこは私が減薬することになって通院した病院なんだよね。