(前回の続き)
このような外道企業は枚挙に暇がないが、外道家族というのもまた、ひそかに多数存在する。
失踪から戻ってきた者を慰め労わるどころか、ボロ切れのごとくに踏みつけ、再起不能なまでにぶちのめした。それが妻とその父親だというのだ。
そもそもなぜ伸一さんが責めを負わねばならぬのか。過労で鬱病となった伸一さんは、ただでさえ被害者である。傷を負った身にさらなる屈辱、打撃を与える家族など、犯罪者に他ならない。
この舅は一方的に伸一さんを罵りたおし、一切の話し合いにも応じようとしない。この異常なまでの高圧的な言動は、狂気じみてさえいる。自分側の非が暴かれ、指摘されるのを避けるため、徹底的に相手を罵倒し、声高に決めつけ、悪者に仕立て上げる。そうして自己正当化を図るわけだ。
相手の言い分はいっさい聞く耳持たず、質問にも応じないのは、己側の非が発覚するのを恐れるゆえであろう。やましい点がなければ、堂々と陽の下に現れることができるはずだ。妻とその父親による伸一さん虐待が、日常化していたと見られてしかるべきである。少なくとも、娘婿に対する情がまるでないというだけでも、まともな人間とは言えまい。
事件後に関してだけでも、この妻と舅による伸一さん側に対する仕打ちは、とても人間とは思えない。せっかく自殺を思い留まり、生還したというのに、この外道どもがなぶり殺しにしたのだ。
この外道どもを、法がけっして許さないことを願ってやまない。
《了》