磐田市内の住宅販売会社グッドリビング(本社・浜松市)に勤務する男性(当時25)が、20057月に突然死した。

 これについて磐田労働基準監督署は、過重な労働が原因であるとし、2007427日に労災認定した。これについては、故人の母親(52)と、「県働くものの安全と健康を守るセンター」(過労死問題の遺族支援などを行うボランティア組織)が、同月16日の記者会見で明らかにした。


 男性は、20038月にグッドリビング(本社・浜松市)に入社した。磐田市内にある同社の住宅販売店「アットハウジング」で、接客や家の設計をしていた。入社以来連日の残業で、早くても午後11時、遅ければ翌日の午前4時に帰宅していたという。制度上は週休2日だったが、男性は研修や顧客回りのために出勤し、月1日程度しか休んでいなかった。さらに、男性のメールには、利益向上を要求するメールが上司からよく届いていたという。

 入社2年目から、家族に体調不良や疲れを訴えるようになり、2004年秋ごろから「辞めたい」と、もらすようになっていた。会社は、社員の健康診断を一度もしたことがなかったという。

 2005724日、掛川市内の突然自宅で倒れ、心停止に至った。


 母親は066月、磐田労働基準監督署に労災を申請した。同労基署の調査で、

「死亡する前の6ヶ月間、月平均80時間超の時間外労働があった」

とされ、労災が認定された。

「県働くものの安全と健康を守るセンター」の橋本正紘事務局長(65)は、

「請求せずに泣き寝入りしているケースもあり労災認定は氷山の一角。声を上げることで働く環境の改善につなげてほしい」

と話している。


 しかし、声を上げる手段、救済の方法も知らないという人は、今なお多い。労働者の権利について、もっと多くのマスメディアで流してもらいたい。他人をバカにしきった三文タレントのくだらぬ番組や記事ばかりが溢れている昨今、枠には困らないだろう。それら愚なる番組や記事を、減らせばいいだけだ。上質な情報により、国民の意識が向上するほうが、よほど重要ではないか。

(続く)