狂気なヤツとユーレイの私
7月26日、某墓地に1人、いや、1体の女性の霊が現れるといわれている。
この話はそんな噂を耳にした、大学生達が面白半分にその噂の墓地にやって来たときから始まった恐ろしい物語である。
学生A「まじで、やめようぜ。」
学生B「びびってんのかよ。」
学生C「おい、お前先行けよ。」
学生D「なんで俺なんだよ。」
「タスケテ…」
学生A「何か声しなかったか。」
学生B「気のせいだろ。」
「タスケテ…」
学生C「俺も、タスケテって聞こえた。」
学生D「やめろって!」
「タスケテ」
学生A.B.C.D「ギャー!」
学生達は何を見たのか墓地から素早く逃げ去った。
「助けてー」
そんな私も今は必死に逃げている、ヤツから。
申し遅れました、私、噂のユーレイです。でも、墓地の住民(ユーレイ)を守ってただけで別に怖いユーレイではないので安心してください。そんな私が学生を怖がらせてまで何故、必死に逃げてるかというと…。
「待てよー、ユーレイ。ユーレイが逃げてどうすんだよ。」
今私を呼んで追いかけてるヤツから逃げるためなのです。
ヤツは人間。でも普通の人間じゃない。狂気、いわばサイコパスなのです。
そんなヤツは人間じゃなくてユーレイを除霊したがる変わったヤツなのです。
「捕まえた!」
「やめて、助けてー、だれかー。」
「呼んでも誰も出てこないよ、ユーレイさん。」
そんな狂気な彼の今日の凶器は塩…。なんつって!そんな冗談言ってる場合じゃない!私死ぬ!死んでるけど!
「おもんね。」
え、心の声聞こえてる?
「やーめた。もっとそっちもぐいぐい来ねえと楽しくないじゃん。」
「ごめんなさい…。」
「いつも言ってるじゃん」
そう、いつも。ヤツとの関係は何気に長い。
「よし、きーめた。」
ヤツはニヤッと笑った。
「何を?」
私は何となく嫌な予感はしたため、恐る恐る尋ねた。
「俺がお前を怖いユーレイにしてやるよ。そしていつか俺を脅かしてみろよ。」
こうして、狂気なヤツとユーレイの私の恐ろしい物語が始まった。
