本日、 この前予告していた「ひょっこりひょうたん島」のライブを観に広島県三次市民ホールへ行ってきたんよ。

 公演の時間は13時半からの1時間。お客のほとんどは小学生の低学年くらいの子供を連れた親達。おばあちゃんもついてきてたね。俺は相当楽しみにしとったけーね。結論、やっぱり、間違いないのっ!


 初めに言うけど、これを小学生低学年が観るには、レベルが高すぎる。初めて観て「感動して、すごい楽しかった」って言ったら、将来相当な大物になれる資質あるね。


ほどんどのドモコーの評価はこんなもんじゃろとか。まあまあ楽しかった位じゃろ。


 今日はひょうたん島を語るにおいて、必要な素地を紹介しょうわい。今回の公演では初めて観る子供に人形の操り方や、動きの様子なんかも詳しく解説してくれた。それに俺流の独学情報を+。


 まず、人形劇といってもひとみ座の創立は1948年。今から67年前だからね。http://hitomiza.com/

 歴史ある人形劇団の一つ。おそらくそれは西洋の人形劇からではなく、人形浄瑠璃で有名な文楽から発展・応用された技術の流れを汲んだもの。

 大きな違いは動き方(魅せ方)文楽は歌舞伎等を代表とする表情を重要視するいわゆる静の動き。一方、ひとみ座はスピードのある動の動きを重要視する。


 だから文楽は主、左、足の合計3人で一体を動かすのに、ひとみ座は基本一人で一体を動かす。そのため、1シーンで複数の人形が、スピードのある演技が出来きて、まるで生命体のよう。基本の操作は 胴串(どくし)で表情、体の動きをそして差し金で手の動きを表現するだけよ。


 仕組みは至ってシンプル。じゃけど小細工が効かんシンプルなのが一番難しいのは、操作を仕事にしている職種の人ならわかるハズ。


 ストーリーは言わずと知れた西と東の天才作家(山元護久・井上ひさし)が手を組んだ。井上ひさしの創作モットーは「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを面白く」だって。

 ホンマもんじゃね。シリーズ1つ観たらようわかる。あんまり取り上げられんけど、日本エンタメ界の偉人よ。今のテレビの放送作家?足元どころか、比べるにも値しない。今回の劇中に出てきたWord「にんそく」(人足)って子供の誰がわかる?親でもわからんじゃろ。今回は無かったけど、本編じゃ。御詠歌出るけーね。意味はもとより、読み方さえ知らん人おるじゃろ。娯楽も素地いるんよ。


 最後に、この作品を歴史に残る傑作としたのはやはり演出(声優、音楽)よね。こども番組の声ができたら誰でもやれるわけじゃない。熊倉一雄、名古屋章を始めとする天才達。観た事ある人はわかるけど、全ての声優がシーンにあった歌が歌えるからね。


 そんな奇跡の集団で作り上げた作品にも、一つ残念なとこもあるんよね。それはね。今紹介した天才は全員この世にはおらんのよね。(人形劇団はおるけどね)


 そのライブ(音響は録音のもの)を今回観に行ったんよ。知識あっても更に勉強になったね。関東の人は羨ましい。行こう思うたらいつでも観られるんじゃけーね。


 興味出た方は、一度観てみて。かつて観たテレビのものとはまた違ったインパクト受けられるよ。また観たい。今度は愛媛の松山以外の地方でやって。


 やっぱり、最高!ひとみ座今回なんと、7人でこの舞台全部回したんよ。終わってしんどいのに帰りにロビーでみんなに写真撮ってあげよんじゃけー。感心。一緒に撮れたんじゃけど、あまりに恐れ多くて写真に入れんかった。子供はガンガン一緒に撮ってもらよったけどね。宝にせーよ。