私の考えた文書ではないですが、FBで心に刺さった本の紹介文なので一部ここでシェアしますね。

無断転載なので怒られたら消します(秘)

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豊かさには、『経済的な豊かさ』と『精神的な豊かさ』の2つがあります。

経済的な豊かさはモノやサービスを受け取り自分を満たした時、精神的な豊かさはモノやサービスを生み出し他者を満たした時に感じられると思います。

人は美味しいお米や野菜を作り一人で食べているより、家族や仲間などに食べてもらい美味しいと言って貰えた方が嬉しいと感じます。

過去・現在・未来の他者を満たすことは、時に独りよがりでも、自身の精神的な豊かさと直結します。

 

その大前提を理解した上でお金を学んでいきますと、かつては宗教(キリスト教など)が金利を禁じておりました。

しかし、宗教的に金利が認められるようになると、一定レベルの資産家は利息だけで生きていけるようになります。

彼らは、利息でモノやサービスを手にして経済的な豊かさを得れるので、傍からみると幸せです。

しかし自分自身が生み出すモノやサービスで他者を満たすのではなく、自身の保有するお金でしか他者を満たすことがなくなり、精神的な幸福感が薄れていきます。

 

このような、お金から生じる様々な不幸を知ったのがシルビオ・ゲゼルです。

全ての人々が幸せになれるように、ゲゼルが提唱したのが、『減価する貨幣』です。

 

貨幣価値を強制的に減価させることにより、貨幣を保有する人々の消費や投資を促して、貨幣を保有しない人々の経済的・精神的な豊かさに貢献できます。

 

何より、減価するような頼りない貨幣ですので、資産家も貨幣に従属することなく、自身の持つ能力をフル活用せざるを得なくなり、その結果、精神的な豊かも手にすることができます。

 

ゲゼル自身が事業に成功し富を得たことから、資産家の問題点を体感できたからこそ生じた考え方でもあると個人的には思います。

 

GOTOトラベルの地域共通クーポン券のすごいところは、期限付きのお金であるということです。

これはシルビオ・ゲゼルの実験ではないかなとも思います。

現状の地域共通クーポン券は一度使用したら終わりで一回転しかしていませんが、これが複数回転しだしたらと思うとワクワクします。

 

いずれにせよゲゼルの考えた貨幣は、資本主義を批判した共産主義よりも、より公平に(悪平等でなく)皆が協力する社会を作ることができると感じます。

何と言っても、ブロックチェーンを使えば管理コストも現実的ですし、共感の時代の到来ですので、ゲゼルの時代と比べると圧倒的に社会インフラが整っています。

 

ご興味をお持ちの方は是非、シルビオ・ゲゼルを調べてみて頂ければと思います。