「永遠の0」著•百田尚樹 講談社文庫
ベストセラー小説ということと、零戦を扱っているいうことで
飛行機好きな私は読んでみたいと思ってました。
ちょうど、書店に行く機会がありレジ近くに置かれていた
「永遠の0」を買ってさっそく読んでみた。
涙が止まらない。。。
読み始めてから、数時間、気がついたら涙が流れていた。
小説は、司法試験に何度も落ちて、人生の目標を見失いかけている
26歳の佐伯健太郎に姉から太平洋戦争で戦死した祖父、
宮部久蔵のことを調べることを持ちかけられるところから始まる。
実は宮部久蔵は、祖母の最初の夫であった。
祖父は終戦の数日前に神風特攻隊の一員として南西沖で戦死したのだ。
その後、現在の祖父と出会い再婚、連れ後だった母を
実の娘のようにかわいがってくれ、孫である姉弟も
祖母からその話を聞くまで実の祖父と思っていたのだった。
そこで、ふっと。。。
私の母から昔聞いた話を思い出した。
母の本当の父は、母が小さい頃にビルマで戦死したと。
その後、小説と同じように私の知っている祖父と再婚、
それを聞くまで、私たち姉妹も実の祖父だと思っていた。
祖父の名前は、平岡政男。
小説とリンクしたことで、より感情移入してしまった。
さて、小説に話を戻すと。
姉弟で祖父、宮部久蔵のことを元戦友たちに会い話を聞く事になった。
数名に聞くにつれ、今までまったく顔のなかった祖父の姿が
少しづつ現れてくる。
零戦パイロットとしては天才的な能力の持ち主、しかし
「死を恐れる臆病者」「生きて帰りたい」と弱音を吐く卑怯者と言う者。
臆病者と蔑まされた祖父の久蔵、絶対に妻と子のために生きて
帰還すると宣言していた彼がなぜ、特攻で亡くなったのか?
その謎は、胸が締め付けられるほどの彼の葛藤の中にあった。
ここで書きたいことも山とあるけれど、
まずは読んでみてほしい。
答えは個々のものだから。
でも、その個人の考えというものが
戦争という狂気の中では、本当に難しかったのだろう。。
だからこそ、
自分の意思で生き方を決められる
今の時代に生きている幸運、
二度と戦争は起こしてはいけないということ。
そのことをこの本は再認識させてくれた。
なにはともあれ、読んでみてほしい。
追記:母の父、私の祖父である平岡政男じいちゃんへ
愛する家族のために戦ってくれたこと、心から感謝します。
ありがとう!じいちゃん。