新緑が美しい季節。
気温もぐっと上がってくる。
通常ビートルにはエアコンは付いていない。
だがメキシコビートルには純正クーラーが装備されているのだ。
ただ、元々エアコンやクーラーを装備する設計になっていないので後付け感は凄い。
クーラーONの時の問題点
・アイドリング時にクーラーのスイッチがONだとエンジンがストールする。
・登り坂などエンジンパワーが必要な時クーラーのスイッチがONだと登っていかない。
・クーラーを使い過ぎるとバッテリーが上がる。
など様々な問題が発生する。
だからどうしても基本的に使用はしない方向で考える。
とはいうものの、せっかく装備されているのでちょっとだけ使うなら有効だ。
夏場に人を乗せる場合や雨天時の窓のくもり除去などクーラーが活躍する機会は多い。
今回、クーラーのコンプレッサーを回すためのプーリーが壊れたので新品を入手し交換した。
上の大きいプーリーがコンプレッサー、下のゴールドのプーリーが今回交換したベルトのテンション調整用のプーリーになる。
メキシコビートルのクーラーはワンシーズンでクーラーガスが抜けてしまうらしい。
シーズン前にガスを充填しておく必要がある。
正直、室内は狭いのでクーラーをONにすると素晴らしくクーラーは効く。
だがそれによって犠牲になるものは、
走り、燃料、安心感。
この三つは犠牲になる。
私は基本的に一人の時はクーラーは使わないようにしている。
ビートルには三角窓が装備されているので意外にも走行中は暑さを我慢できるのだ。
あと、暑い日は基本的に乗らないという独自のルールを設けた。
これでだいたい夏は越せるだろう。
夏、高齢の母親を墓参りに乗せていく機会があった。
その時はクーラーをONにした。
さすがに真夏の暑さの中、高齢の母をクーラー無しで乗せることはできない。
母も快適だと言っていた。
ビートルは苦しそうだったが・・・。
ビートルに乗っているといかに現代のクルマが恵まれた装備なのかが解る。
逆に現代のクルマにはいかに無駄な装備が付けられているのかも解る。
ビートルは文明に甘んじた現代人の我々にいろんな事を教えてくれる。