Vol.7 「俺の嫁」と言い出した女たち
タイトルを見て「ぎくっ」としたそこのあなたへ。
今日のテーマは、ちょっと筆休めということで、現代を生きる腐女子達について考察したいと思います。
⚫︎『俺の嫁』(オレノヨメ)とは
インターネットで調べてみると、はっきりとした起源は特定できませんでしたが、もともとは、妻帯している男性が自分の配偶者を指す呼称の一つでした。
最近では「2ちゃんねる」等のネット上の掲示板のオタクの間で「お気に入りの二次元キャラ」を指す単語として用いられます。日本では一夫一妻制が浸透しているため、複数のキャラに「俺の嫁」発言をするのはタブーとされています。ただし、中には複数のキャラに「俺の嫁」発言をする外道もいるそうです。
なお、「俺の嫁」とは言うものの、対象が「男性キャラクター」であったり、「非生物」であったりする場合もあります。
昨今、アメーバブログ内の腐女子のプロフィールを覗けば……
『兵長は俺の嫁』だとか
『虎徹さんは俺の嫁』だとか
『梶裕貴は俺の嫁』などの発言があちらこちらに見られます。
(↑ 私が好きなキャラを例に挙げているだけです。偏っていますスミマセン。)
あるインターネット百科事典によれば、2006年頃から流行り出したようで、「好き」や「大好き」よりも「萌え」を表現する場合に使われるそうです。
男性のオタクについては、私は全く興味が無いので、腐女子についてだけを考えてみることにします。
【Q1】⚫︎どうして腐女子は「俺の嫁」という表現が好きなのか??
【Q2】⚫︎腐女子の中でも「俺の嫁」を好んで使う人とそうでない人がいる、その違いは何か??
【A1】⚫︎「萌え」があまりにも一般化しすぎ、次なる新たな流行り言葉「俺の嫁」をみんなが取り入れた。オタク、腐女子界の流行りに乗っかる事で、オタ活動、同人活動がより楽しくなる。価値観を共有できる。
【A2】⚫︎10代~20代の比較的若い腐女子が好んで使う。
これは、結婚がまだ現実的でない若者にとって「憧れ」であり「理想」の存在を、「俺の嫁」という言葉に込めているものと考えられる。好きなキャラに対して、単に憧れだけでなく、恋人として、母親として、兄として、弟として、そして「嫁」として、いろんな意味でパーフェクトな存在として意味付けていると考えられる。
ざっくり言ってしまえば「流行りに乗っかってる」ということになるのでしょうか。
いつも流行りに乗れずに客観的に見たり考えたりしてしまう癖のある私にとって、臆面なく「俺の嫁」といえる腐女子達は、羨ましい存在でもあります。
このように、男目線で好きなキャラへの愛を語る腐女子ですが、実は『私たちのやおい•ボーイズラブの歴史』コラムで取り上げている、1970年代の「少年愛」作品を生み出した作家の中に、すでに自らを「ぼく」と呼んだ人物がいたのです。
その人物とは、【伊集院大介シリーズ】【グイン•サーガ】【魔界水滸伝】など一度は名前を聞いたことがある名作を生み出した《栗本薫》です。
次回の『私たちのやおい•ボーイズラブの歴史』では、耽美雑誌【JUNE】創刊時の重要人物、《栗本薫》についてまとめていきたいと思います。
では、今日はこの辺で失礼します。
見た目は乙女中身はおっさんの、ちっさいおっさんでした( ´ ▽ ` )ノ