癌ということがハッキリしたので、
実家の両親に報告に行った。

何でもない会話をした後、切り出した。

乳がんになっちゃった。

「はっ‼誰が‼」

両親の顔が強ばっていた。

私しかおらんやん。
と答えた。

二人とも泣きそうな、いや、泣いていた。

母は6年前に乳がんを経験している。
それ以前にも婦人科系の病気をしていて、
体質が似ているのか、私も後を追いかけるように同じ病気をしてきた。

そして乳がん。
今までで一番深刻だ。

自分よりショックを受けたかもしれないな。。

とりあえずこれから詳しい検査をすると伝えた。
自分の気持ちは、かもしれない。と結果を待っている時より
すっきりして落ち着いていた。

進むしかない。

義母にはもっと詳しく分かってから。
情の厚い人だから、絶対泣く。
泣き続けるのが目に見えていたから、言えなかった。

毎日 泣き顔を見たくなかった。

診察室に呼ばれた。

女医さんがいた。
淡々と話す先生だった。

「検査結果がでました。癌でした。」

やっぱりとかまさかとか、なんとも言えない感情。

絶望感。。

自然と涙が溢れた。

「泣くには早いよ!
もっと詳しく検査しないと分からないけど、私は早期だと思う。
次の検査入れるからね!」

泣いてしまった私に先生が強い口調で言った。
その言葉にハッとした。

「乳腺が発達しているとマンモに写りにくい。
でも自分でしこりを見つけて、直ぐに病院に来たのは良かった。
頑張りましょう。」

その時は腫瘍の大きさ1.4cmとの診断だった。
今日は友人と吉本新喜劇を楽しんできた。
観劇後、ランチをしながら

紅葉って何月だっけ?
去年は10月、11月くらいやっけ?

と話していて、はたと思いついた。

去年のその頃はそれどころじゃなかった!
毎日ワタワタめそめそしてたわ。。。

この友人はご主人を癌で亡くしているので
私の事もとても心配してくれている。

病気になって人の優しさや、
自分がいかにたくさんの人に助けられているかが分かった。

ありがとう。
5日位過ぎた頃、仕事中に携帯が震えた。
病院からだった。

慌てて席を離れて電話にでた。

外来の看護師さんだった。
「検査結果が届きました!
予約を確認したらずいぶん先でしたので連絡しました。
予約早めますか?」

もちろんです!
直近にしてください!

乳腺外科は火曜、木曜日の週2日しか診察がないので
近い木曜日に予約した。

検査結果が予想より早く届いたと連絡をくれた病院と看護師さんに感謝した。

元気な声の看護師さんだった。

結果はどうでしたか?
聞いてみた。

「封筒には封がしてあるので分かりません。
でも、予約が遠かったので連絡しました。」

その心遣いが嬉しかった。
細胞の検査結果が出るまでに2、3週間かかると言われた。

なんでそんなに時間かかるの?
1週間位で結果でないの!?
もし本当に癌だったら、その間に進行しちゃうんじゃないの。。。

3週間後の予約をしたが、1週間後に結果の問合せをしようと決めていた。

結果を待っている間が一番しんどかった。
なにをしていても
癌なんだ・・・
死んじゃうんだ。。。
って悪い考えが浮かんでくる。

勝手に涙が出てくる。

主人と相談して、ちゃんとした診断されるまでは
家族に内緒にすることにした。
子供に恵まれなかったので、主人の母と実家の両親に。

癌を経験した友人には打ち明けた。
話を聞いて泣いていた。
自分も同じ気持ちだったと、この時間が辛いよね。と。

数日すると自身の気持ちに変化があった。

多分 癌は間違いない。
もし自分がいなくなった時、主人に迷惑かけないようにしなきゃ。
主人が寂しくないように趣味を探してあげなきゃ。
とか、そんなことを考えた。
身辺整理をしながら泣けてきた。