ガーーーっと開いた手術室の扉の中では、
忙がしそうに先生方、看護士さんが数人準備していらっしゃいました。

執刀医の先生とは違うみたい。

麻酔医の先生とそのインターンのお医者さんみたい。

狭い手術台にのっかると、いつも診てくださる教授がテレビでみるようなヘアキャップ、手袋をして
にこやかに
「やぁ。
一番早く着いちゃった」

先生、おちゃめです( ̄▽ ̄;)


さて、いよいよ麻酔の準備ができたよう。
先ずは背中に局所麻酔と硬膜外麻酔が行われます。
しかし、ここは大学病院。

わたくしが、教材だということを忘れておりました( ̄▽ ̄;)。
未来のお医者さんの為に、私は体を張りますよ。


看護士さんが、海老のように背中を丸めた私を抱き抱え動かないように拘束します。

麻酔医「えーと、ここの五番と六番の
               そう、そこそこ。
               でね、刺したらぁ、
               この角度でね…  」
               
私         「あ、痛い!痛い!  
                いや肋骨に響きます。」

麻酔医   「ごめんね。

                 あ、で、この角度だと
                 触っちゃうから
                 アーダコーダ。。。」

インターンの女医さん  「・・・・」

あーーーOJT (on the job training)  なのね( ̄▽ ̄;)。

まな板のコイでなくて、ハムスター位な気分



さて、インターンの女医さん、頑張ってくださって、やっとこさ硬膜外麻酔もセットされたようです。

麻酔医  「はい、仰向けになってね。

               さぁ、もう寝ちゃいましょっか」

なんて、かるーいノリで、私の口元にマスクをのせられ。。。

え、もうって、イヤイヤまだギンギンに頭さえてるんですけど?
先生。

私   「 え、寝ちゃうんですか?」




と、たぶん半分も言えてなかったと思う。。。

薄れる意識…なんて柔らかな寝付きでなく、いきなり途切れる記憶。。。

お休みなさい。Zzzzzzzz..