大みそかに聴くもの | 実こころ

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私は大みそかに必ず聴く番組があります。

HNKで放送される「第九コンサート」です。

第九はベートーベンがほとんど耳が聞こえない中で作曲した合唱付きの交響曲です。日本でもおなじみの曲ですね。

 

私も第4楽章(合唱が入る部分)が大好きで、第九を聴くと「今年も無事に1年が終わった」とすがすがしい気持ちになって新年を迎えます。

(その間、家族たちは赤と白で競い合っている歌番組を見ています)

 

 

合唱の歌詞はシラーという詩人が書いたものだそうです。

ただ合唱が始まるバリトンの最初の1節のみベートーベンが作詞したと言われています。

 

Freude, schöner Götterfunken,

Tochter aus Elysium
Wir betreten feuertrunken.
Himmlische, dein Heiligtum!

Deine Zauber binden wieder,
Was die Mode streng geteilt;
Alle Menschen werden Brüder,
Wo dein sanfter Flügel weilt.

 

                             歓喜よ、神々の麗しき霊感よ

                             天上の楽園の乙女よ

                             我々は火のように酔いしれて

                             崇高な汝(歓喜)の聖所に入る

                             汝が魔力は再び結び合わせる

                             時流が強く切り離したものを

                            すべての人々は兄弟となる

 

 

第九は年末の風物詩ともなっていますが、

 

戦後間もない1947年に新交響楽団(現在のNHK交響楽団)が、12月に第九のコンサートを開催し絶賛されたことが、年末に多く演奏される習慣になったと言われています。

 

また年末の第九演奏会は新年に向けてオーケストラの臨時収入になることや、そのうちにアマチュア合唱団も「第九」を歌い始めるようになります。そうなるとコンサートには合唱団員の家族や友人たちが駆けつけ、チケットが売れるようになり年末の「第九」が定着したようです。

 

今では各地で演奏され一般の人たちも合唱に参加できる「第九」

私もこれからの人生の中で1回でも参加出来たら嬉しいです。