エックハルトトールさんの
著書「ニュー・アース」に載っている
スティーブンホーキング博士の
エピソードが好きです
著者はケンブリッジ大学院生の時に
カフェテリアで
ホーキング博士をたびたび見かけたのだそう。
以下「ニュー・アース」から一部抜粋しています。
「彼はほぼ全身が麻痺しているらしかった。
身体には力が入らず、首もがっくりと前に垂れている。
付き添いの人たちの一人が食べ物を口に運んでやるのだが、その大半は別の付き添いが男性のあごの下に差し出す小さな皿にこぼれ落ちる。
ときおり車椅子の男性がうめき声のようなものを発すると、誰かがその口元に耳を近づけ、なんと彼の言わんとしていることを他の人に伝えるのである。」
彼が誰かと聞くと
友人は答えた。
「『数学の教授でね、
付き添っているのは教え子の院生だよ。
身体じゅうで麻痺が進行する運動神経の病気にかかっているんだ。
医者は五年もてばいいほうだと言ったらしい。あれ以上つらい運命ってないだろうな。』
数週間後、カフェテリアから出ようとして、
その男性が入ってくるのと出会った。
電動車椅子を通すためにドアを押さえている私と彼の目が合った。
彼の目があまりに澄んでいるのに、
私はびっくりした。
そこには不幸のかけらもなかった。
私はすぐに、
彼は抵抗を完全に放棄していると感じた。
彼はありのままをすべて受け入れている。
それから何年もたって、
キオスクで新聞を買っているとき、
その男性が
大手の国際ニュース雑誌の表紙になっているのを見てまたびっくりした。
彼、スティーヴン・ホーキングはまだ生きていたばかりでなく、世界で最も有名な理論物理学者になっていたのである。
記事のなかには、
何年も前に彼の目を見て私が感じたことを
裏づける見事な一文があった。
自分の人生について尋ねられて、
彼は(音声合成装置の助けを借りて)
こう答えたという。
『これ以上、何を望めるだろう?』」
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抵抗を手放して
ありのままのすべてを受け入れる
簡単なことのようで
とても難しい
でもキーワードはいつもここにある
自分のネガティブな考えに縛られて
現状を
受け入れられないから
人はいつも苦しむんだ
そのネガティブな考えが
本当の自分じゃないと気づけたのなら
実は
いつだってここに
ピュアな無償の愛が溢れている