世界遺産 高野山 奥ノ院。

http://www.koyasan.or.jp/

 

弘法大師空海さまの御廟へと至る奥ノ院。

 

約2kmの奥ノ院参道沿いには、二十万基ともいわれる墓碑、供養塔が林立します。

名だたる戦国武将、歴史上の著名人、企業の供養塔などもあります。

 

高野山巡礼における、御廟お参りに次ぐ、まさにハイライトともいえる場所です。

とても全てを押さえることはできませんが、可能な限り記録していきます。

(※最大の障害は墓碑巡りにあまり興味の無い同行者の連れで…)

 

参道マップの入手をお奨めします。

高野山宿坊協会などで100円で購入できます。

かなりの詳細です。

 

トラベル系やネット流布のマップだと、どうしても大まかになります。

見どころだけ押さえたい諸兄は、これらで十分と思われますが。

 

それでは基点の一の橋からGO。ゴールデンボンバー デコメ絵文字

(KKが捉えた順で記載。地図順路並びではありません。探すために戻ったりもしています)

 

奥州仙台伊達家墓所。

 

仙台藩伊達家全体の供養塔になるかと思われます。

独眼竜こと伊達正宗は個別に墓所があります。

 

加賀藩前田家。

 

信長・秀吉に仕えた五大老前田利家を開祖とする、加賀百万石の前田家です。

 

三体のお地蔵さまのうしろに曽我兄弟の供養塔があります。

 

 

うしろに隠れてしまっていて、見つけにくいです。

 

奥ノ院参道にありますが、宿坊・正智院の管轄となります。

高野山の宿坊・寺院敷地内にお墓が無い場合は、別場所にあるということなのです。

 

薩摩・島津家。

 

戦国時代には関ヶ原の戦いで「島津の退き口」の勇猛を馳せた島津義弘。

 

幕末には島津斉彬・久光などが名を馳せます。

「せごどん」lこと西郷隆盛も薩摩です。

 

筑前黒田家。

 

元は備前・播磨の出であります。

軍師官兵衛こと黒田孝高、長男長政の代に太閤秀吉より筑前福岡藩を拝命。

 

岡山池田家。

 

関ヶ原の戦い後、姫路藩主・池田輝政の次男・忠継が岡山に入封。

外様親藩としての池田家が幕末まで続きました。

 

岡山津山森家。

 

 

隣りに津山藩主・森忠政の供養塔です。

織田信長に仕えた槍の名手・森可成の六男。

ちなみに森可成の三男は森蘭丸こと、森成利です。森蘭丸(戦国無双) デコメ絵文字

 

山口毛利家。

三本の矢の教えで有名な毛利元就は、戦国時代に安芸の国を中心に最大版図となりました。

 

幕末には長州藩として、明治維新の原動力ともなりました。

 

有馬家墓所。

 

築後久留米の有馬家のようです。

 

突然ですが、株式会社西島製作所。

こういった企業の墓所・供養塔も多数あります。

 

かなり広めのスペース。

恐らく追加されていくのでしょう。

 

羽後、秋田佐竹家墓所。

 

元は関東の有力大名。

関ヶ原の戦いで西軍側についたことにより、秋田藩に減転封(減給&地方左遷)されました。

初代藩主・佐竹義宣、二代・義隆、三代・義処の供養塔があります。

 

伊予・河野通直墓所。

 

伊予の国、現在の愛媛県を拠点にしていた水軍一族の戦国大名。

「信長の野望」では初期数ターンであっけなく滅ぼされる弱小キャラでした。

 

町石碑。

金剛峰寺までの道標(みちしるべ)として、1町(約109メートル)間隔で設置されているもの。

 

地味ではありますが、この町石碑探しも高野山の隠れた見どころ=楽しみのひとつでございます!

(KKの御朱印探訪では町石巡りも別項記載予定)

 

江崎グリコ株式会社。

 

今宵はここまでにしとう存じます。

敬称略。

 

つづく。

 

奥ノ院参道 まとめ:

 

見どころ非常に多数。

強いて挙げるなら、織田信長、豊臣秀吉、武田信玄、上杉謙信、明智光秀、徳川吉宗などの歴史上超有名どころ。

 

戦国武将に興味のある方→ぜひともじっくり辿っていただきたいです

 

墓碑巡りに興味の無い方→興味が無くても織田信長・豊臣秀吉などの有名人供養塔だけ数枚写真を撮ってお土産にしてください

(え~、信長や秀吉や信玄や謙信のお墓、見なかったの?ではあまりにもったいないです)

 

パワースポット的な部分に興味のある方→奥ノ院参道の清々しくも凛とした空気を呼吸して、全身で感じてください。

それは癒しかもしれませんし、浄化であるかもしれません。

観光客で混みあっていようとも、アナタだけはお大師さまからのお導きを感じることができるかもしれません。

 

ツアーなどでお急ぎの方→今回はダイジェスト下見ということで、いずれの機会に是非ともゆっくりと再訪してください

 

注意点:

 

墓碑巡りに興味が無い人との同行は、お薦めしません。

 

集合場所と時間を決めて別行動をお薦めします。

 

かなり奥まった脇道まで行く必要がある供養塔や廟所があります。

湿って滑りやすい斜面、泥濘面などもあります。

 

足元には十分注意してください。

 

長靴 デコメ絵文字