先ず最初に御陵印について簡単に説明しておくと、
歴代天皇が眠る御陵、その管轄事務所において参拝記念印をいただくことができる。
(無料、印はセルフ捺し)
下記の五か所となる。
多摩陵墓監区事務所(東京都八王子市、武蔵陵墓地内)
桃山陵墓監区事務所(京都府京都市伏見区/伏見桃山陵内)
月輪(つきのわ)陵墓監区事務所(京都府京都市東山区)
畝傍(うねび)陵墓監区事務所(奈良県橿原市)
古市陵墓監区事務所(大阪府羽曳野市)
歴代の天子様は京都・奈良で多くの時間を過ごされたことから、関西方面が主となる。
関西方面の方々は比較的巡り易いが、一か所だけ遠く離れた東国の地、八王子が難所となる。
帳面については、専用の御陵印集印帖を用意されることをおススメする。
京都の杉本工芸さんで入手できる。
http://www.sugikake.jp/html/goryou.html
KKの場合、午前中に電話オーダー、午後には発送してくれて、翌日には到着した。
(振込用紙同封)
中はこのように、一頁上下の区切り。
各事務所で押す印に該当する天子様のナンバリングがされている。
複数の名前がある場合は、合祀印となっている。
このように大人数の合祀箇所もある。
KKは、すでに東山と桃山は訪れている(紀行文は満願したらね)。
印捺しは一発勝負。
間違いの無いように合祀などの下調べをして、集印帖には付箋を貼っていた。
話をもどそう。
高尾山の駐車場から多摩御陵までは2.8km/10分。
新春八王子巡りの行程としてはこのあと、日吉八王子神社、そして七福神めぐりと東に進んでいく。
高尾山は混雑必至であるため、行程のトップに。
案の定、一番安い高尾山麓駐車場は08:00でも満車。
近くの民間旧遊地(空き地)に誘導された。
さて、多摩御陵、広大な敷地である。
手水舎もあり。
目が覚めるほのど冷涼なお水で清めます。
池も凍結しておりました。
全域に杉が植えられております。
1927年、昭和2年頃の造営。 ということは約100年。 空を覆うように杉が時を刻んでいる。 |
最初は大正天皇陵。
かすかに見える御陵は、
古墳のようなかたちでありました。
ちなみに、大正天皇陵の東側には造営中の場所がありました。
警備員に訊くと、新しい御陵だそうです。
続いて大正天皇の皇后(貞明)陵。
造りはほぼ同じに見受けられる。
階段の数が違うかな。
昭和天皇。
自分の生きた時代にもおられた方であり、近しい存在であった。
清掃の方々が作業されていて、
絵的には少々残念に。
昭和天皇の皇后(香淳)陵。
これにはどうにも切ることができない。
更に無粋な白の作業用軽トラが。
ただ、ドア横には「宮内庁」と書かれていた。
そのおかげで、
通常は祭事など以外では閉ざされている門扉が開かれていた。
貴重なショット、いただきました。
御陵印は入口左手の事務所にて。
事務所の方を呼んで、印セットを出してもらう。
(どこも、フリー使用置きはしていない)
多摩御陵は印はふたつのみ。
気楽です。
丸印は均等に力を入れることが容易で綺麗に押印できる。
四角印は、周囲をぐるぐると二~三回念押ししないと、縁(特に四隅)まで綺麗に捺せません。
つづく。